「此」を含む小説

此方も尾ある団体に贈呈するために書き下ろしました。 この作品だけ、梅雨と呼ばれるお題に在っていたような気がするですが、やっぱりテーマに沿って描くのは難しい。

俺の名前は八島春木（やしまはるき）。 そこら辺の凡人の高校２年生。 黒髪の短髪。 それから若干のニキビの有る様な黒縁眼鏡の顔立ち。 経験値０でとにかく０。 そんな俺だが.....…

　桜の季節に出逢った二人の流転者。 　男は野良犬の様に、暴力の世界に生きた。 　女は音楽業界で頂点から転落して、地の底で藻掻（もが）いた。 　二人が惹き逢わされる様にして、恋に墜…

昼間の彼女は、クラスでも浮いたオカルトマニアの不思議ちゃん。 でも、放課後の彼女はちょっと違う。 黄昏の刻、都市伝説の怪事件に友達が巻き込まれた時、彼女はきっと現れる。 慈悲深き…

私こと日暮 夕日（ひぐれ・ゆうひ）は、放課後に、クラスメイトでウルトラ美人の月夜野 凜々花（つきよの・りりか）とファミレスで駄弁っていた。 私が居眠りした後、話題は『尊いとは何か…

所有者を惑わし、いくつもの世を終わらせてきた忌まわしき魔導書。意思を持つ其れは、此度も一人読み手を招く。その地に住まう者の声と血を以て、身に宿す数多の魔獣を解き放つべく。※シリア…

　やる気のない主人公は常に周りから反感を買う・・・・・ その実最強でにいさんと幼馴染に呼ばれるそんな主人公は・・・・・ 　来るべきブレイクに日々備え・・・・ そしてブレイクす…

人はかつて、まだ手足を持っていた頃の蛇に唆され、知恵の果実を口にした。 生命の果実を口にし、長命長寿はまだ早いと決断した当時の神は、二人の人を果ての庭より追い出し、試練を与えた。…

女子高生の日和塚葵(ひよりづか　あおい)は帰宅途中、痴漢に襲われて心に傷を負ってしまう。心の傷に苦しむ葵に、手を差し伸べたのはクラスメイトの男子、麦穂星蓮(むぎほぼし　れん)だっ…

塔の中から 此方を覗く彼女は とても美しい。

小説家になろう　2021年冬の童話祭「さがしもの」のイベントで投稿した作品。 童話という事で暴力的な描写等は入れてませんが、童話というより普通のファンタジーの要素が強いので、此…

最果て町。其処は座標の何処にも位置しない、平行世界に存在する小さな町。 或る日電車を寝過ごし、偶然此の町の無人駅に降り立ったストリッパーの若い女・紅沙羅は、町に二十年以上も住む西…

　今更に立った・・・・・ 嵐の念暴虐者・・・・・ 　其れは無敵の・・・・・・・ 　無敵故敵はおらず・・・・・ 味方より役立つ敵はおれど敵はいなく・・・・ 　ただ今を生きる…

不倫関係にあった男女の死体が発見された。行方不明の男の妻が重要参考人として手配されるものの、現場となった住宅の庭からはその妻の腐敗した眼球が発見されていた。

ある特殊体質な青年の些細な願望を綴るお話。

　世界に魔神が降臨した時、 世界は絶望に包まれ、人々は滅びを覚悟した、 その時、七人の星の使途と、その一人、剣の皇帝、コーリン・オーウェルが魔神に戦いを挑んだ。 星が、力を持…

※皆様のお陰で完結しました。感謝御礼を申し上げます※ 俺、波瀬大博（はぜもとひろ）、高校２年生。 ボッチでは無いがそれなりにボッチに近いと思っている人間だ。 智明という昔からの…

　とある秋のころ、七尾秀介（ななおしゅうすけ）は母親の死を切っ掛けに、とある地方都市、竜涎市に越してきた。その引っ越し初日に見たやけにリアルな夢の中で、口封じという言葉を聞いてか…

此の街は不可思議だ。 亡霊たちは街から出ることも叶わず、そして入ることもできない。 閉ざされた街。 それはまるで鳥籠の中にいるかのようで。 魂は自由に羽ばたくことも許されない鳥の…

いつもと変わりない堤防沿いの散歩道。そこで僕は、消波ブロックの上に座り込む、ずぶ濡れの美人と出逢った。 どことなく掴みどころのない彼女と、僕は翌日も会う約束をする。 台風が迫って…