「一つ」を含む小説

　主人公・伯爵令嬢チェザンヌは、ソロランツ王国第五王子の婚約者として、彼から特別に宮殿内の個室を与えられていた。 　待ちに待った婚約者のお披露目パーティーが始まろうとするとき、…

淋しい独身男性36歳の家に死んだはずの祖父から謎の小包が送られてきた。男は不思議がりながらも死んだ祖父が天国から可愛い孫息子にエッチな本でも送ってきてくれたのかと開封する。しかし…

まさかの第二弾登場。 今回はお題を１つに絞って書いてみた。 ジャンルはバラバラなので「その他」ということで。 オムニバス。その由来は乗合馬車。 普通は１つの本などに複数の作家が…

BL掌編小説の中の一つです。 カクヨム文芸部公式自主企画「猫好きに刺さる小説・エッセイ」に参加のため、手直しして投稿しなおしました。 猫のハルをめあてにやってくる陽（あきら）と俺…

昔々、ある所に高く峨しい御山がありました。其処は八人の仙人が住む山、『八仙山』と呼ばれ、人々に畏れられておりました。

——この世界はたった一つの’正常’と、それ以外の’異常’でできている。 社会から迫害された黒い翼を持つ少女。 理想を両目に、野望を胸に秘めた魔法使いの少年。 異能者たちの殺し合…

【七部構成】 寺田寅彦先生の随筆を、不肖ながら今風にアレンジさせていただきました。寺田寅彦先生がもし現代に生きておられたらならば、ひれ伏しながら謝罪するところであります。私がやっ…

愛されたいと願っていた 見たくないものばかり見てきた 伝えたいことは一つもなかった それでも拒むことのない世界

　小高い丘の上には一つの石の塔があった。 　とても立派な石の塔。長年使われたために意思のようなものを持っており、大好きな人間達を見守り続けている。しかし、過疎化によって人が離れて…

クロノヒョウさんの企画 セブンデイズチャレンジ企画２ https://kakuyomu.jp/user_events/16818023213952834213 お題１ 「地図…

　古来より、人間社会に時折生れ落ちる”欠落者”たちが居る。 　ある者は奇形の肉体を持ち、ある者は他人にない特有の感覚を有している。そう言った者達は、日本において「鬼子」と呼ばれ…

　何処とも言えぬ何処かの街に、ひっそり佇む探偵事務所。 　わたし——御清水亜紀は、その場所で一人の奇妙な男と出会う。 　私立探偵、不知火響。 　自堕落で自由な性格の彼に、亜紀の人…

ある日、誰からの評判がよく学校の模範とされる生徒会長アキラが、事件を起こした。 それにより、アキラの評価はガラリと変わり、生徒会長をやめるまでに至ってしまった。 アキラを叱責する…

落ちた先で俺が恋に落ちたのは、犬に似た半裸の女性だった。 わたしは、あなたのリトリィです――いつまでも、おそばに。 　異世界に落ちた２級建築士「村田誠作」。瀕死の彼を柔肌のぬくも…

放課後にいつも通り時間を潰していた篠崎 永継は、下校時間が迫ってきたので仕方なく家に帰ろうとした。 外は今にも雨が降りそうな曇天で、いつもはこの時間でも人がいることがあるが、…

小学四年生の夏、千晴三葉（チセ ミヨウ）は祖母の家に預けられることとなる。 都会っ子の美葉には、自然ばかりの田舎は刺激が少なく、退屈で静か過ぎた。 そんな時、美葉の目に止まったの…

「忘却という行為そのものが、永遠を定義できる一つの方法なんだ」 奈須きのこの『空の境界』の一節がとても好きです。ここからインスピレーションを得て書き始めた小説です。

これは、猫の王様が「即位」される少し前のお話。 王子様の中の王子様は欠点が一つだけありました。 それは、「恋愛に夢中になるとお馬鹿さんになってしまう」点。 王子様の婚約者であ…

　カルト村で生まれ育った少女・西尾雲々虎(にしおももこ)は、「口にした言葉が現実になる」という邪神の呪いを受けていた。能力の暴走を恐れて口を閉ざす雲々虎の前に、「一つ目の異人」が…

※俺にだけ懐く義妹と高校デビューした幼馴染が、家に転がり込んできたんだが？ から改題しました 数年ぶりに再会した妹は、思わずドキリとしてしまうほど綺麗になっていた。 「またよ…