主人公ムラタの不器用で義理難い性格や、リトリィの純粋かつ重すぎる(笑)思いの描写が、感情の移行の表現が素晴らしい。読んでいて素直に伝わる作品。更に、建築関係の事に置いて知識が増える事もまたポイントだろう。好みは分かれるだろうが… そこは読者の君次第だ。じっくりコツコツ読む事をオススメする。

元建築士の主人公が異世界に転移し、親方やケモノのヒロインと出会い、衝突や紆余曲折ありながらも、二人の信頼が生まれていく……。
ここから始まった二人の人生の行方に目が離せない！！

筆力がとても高く、詳細な世界観をありありと表現している。そして、登場人物のキャラもしっかり「建って」いるので、つい感情移入してしまう。
ケモノ系ヒロインは珍しいので、これからも書き続けて欲しい！！
……というか、ケモノベル流行れ！　マジで！！

異世界にきてチートももスキルもなんにもない。そんな中で獣に近い種族の女の子リトリィと出会い、すれ違いや勘違いを経て最終的に夫婦円満波瀾万丈の村田物語を展開していきます。


魅力的なキャラクターが織り成す物語はどれも心を動かされ、月並みですがまるで本当に生きているみたいだと感じました。


不器用で真面目だけどやるときゃやる男の村田、優しいけど頑固なリトリィ、自分の生き方に誇りを持つマイセル。

他にも魅力的なヒロインや人情溢れるキャラクターが登場しますが書ききれないので割愛します。

とにかく彼らの赤裸々な生活を一緒に追体験しているようで没入感がすごく、村田の葛藤やリトリィの心労がひしひしと伝わってくる作品でした。

また、夫婦間での性事情なんかも赤裸々に描かれており、人間と異世種族の夫婦だとこういう苦労もあるのか...と、読んでいて非常に興味深く思いました。

現在四部まで書かれていますが、なんだかんだハッピーエンド気味な展開になりますので、ドキドキはらはらしつつも、今後も彼らの波瀾万丈な生活を一緒に見守って行きたいな、とそんな気持ちになれるとても良い作品でした(*´ー｀*)

家を造るということは、居場所を作るということ。そこに住まう人が幸せであるように、喜んでもらえるようにと、自分の事も顧みずに働いていた建築士・ムラタが、突然異世界に放り出されてしまう。
居場所を作るどころか自分の居場所すら失くしてしまった彼が出会った女性・リトリィ。彼女は……。
建築士として一流でありながら女性に関してはとんと疎い主人公が、リトリィと不器用に少しずつ歩み寄っていく様が素敵です。ただ世界が違うだけでなく、お互いの常識も全く違う二人だからこそ、その歩みが時にじれったく、細やかに描かれた心情が愛しいです。
異世界でありながらその情景が鮮やかに目に浮かぶ、緻密で繊細な文章も大きな魅力だと思います。
異世界建築士・ムラタの奮闘や如何に！？　続きの物語も乞うご期待です！