「歌うたい」を含む小説

彼女にとって歌とは生きる意味でした。 それを失ってしまった彼女は、生きていることに絶望しました。 もう楽にしてほしいと何度も思いました。しかしそれを伝える声がありませんでした。だ…

幼馴染の葉月が地球防衛隊にスカウトされた？？ しかも、そのスカウトに来たのは、耳の長いモフモフのウサギ。紳士気取りの紅茶を愛する謎のウサギにスカウトされて。 でも、葉月は、驚異の…

他の場所で掲載したことのある作品です。

アルファポリスさんの第6回ライト文芸大賞で奨励賞をいただきました。 それは、どこかで聞いたことのある歌だった。 まだひと気のない商店街のアーケード。大学一年生中山三月はそこで…

高校三年の講習会で聴いた、ピアノの演奏と、ピアノの伴奏。そこに知らず居合わせたふたりは音大に入学後、同じ門下で勉強をしている。山岡みそらは声楽専攻、三谷夕季はピアノ専攻として。 …

小説家になることを夢見ていた専門学生の藤原孝明　20歳。 夢から目を背け、彼は枯れてしまっていた。 そんなある日、孝明はストリートへ足を運ぶ。そこで出会ったのは、路上で一人歌うバ…

ふと湧いた思考の痕跡、詩、史、死

放課後、軽音楽部の部室は静かでただ一人ギターを弾いていた。 今から約1ヶ月前に高校へ入学した澤村健太郎は独自の世界に浸りながら、ギターの弦を優しく撫で心地よい余韻を部屋に広げてい…

夜会で大勢の面前、ティナシェリンは婚約破棄を言い渡された。バラスは小さい頃からの婚約者だったが、ティナシェリンに魔法の力が芽生えないことに腹をたてたようだ。傷心のまま帰宅し、哀し…

平穏と彩りを歌う和の世界『虹燎郷』。 これは、虹燎郷に住む陰陽師の青年『福柳 奏真』が、時には家族ともに波乱万丈な日々を送ったり…時には平穏のために悪を斬ったり…、時には誰かの…

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト　二十首連作部門投稿作品

夢は、東京のドームで何万人もの観客の中で歌うこと。 売れないソロアイドル、如月湊。 マネージャーからこのままだとアイドルを続けることは難しいと言われ、「新しくユニットを組むのは…

　1938年。世界中が狂気の渦に呑まれつつある、初冬の英国に一人の少女がやって来た。13年前、貧困と育児放棄が原因で、親戚が営む東オーストラリアの孤児院に使用人として引き取られた…

ある時、男が"楽園"──いわゆる"あの世"にやって来た。 しかし、彼は、地上での記憶を失っていた。そこで男は、楽園で出会ったとある少女と共に、自らの記憶を取り戻すべく、楽園を巡り…

森を越え、時空を越えた生物たちは、それぞれの言葉で歌う。

※ネタバレ注意 あらすじ 中三の夏。小学校からの仲良し三人組は図書館で地獄の勉強会をすることに。思い思い将来の夢を叶えるため勉強をしていたが、めい一人だけ将来の夢が決まっていなか…

＜あらすじ＞ 中学一年生・拓人（たくと）は、祖母と二人暮らしをしていたが、祖母が急逝してしまう。 失意のどん底で、雨の道路を踏み外し、トラックにはねられたと思ったが、目覚めた場所…

香鳴裕人さま主催の自主企画　［第３期］ 同題異話SR -June- 『背徳を浴びる鳥のうた』参加作 祖国を失い囚われの私は今日も歌う。 滅びの歌を。

とある夏の日の夕方。 同級生の江夏瑠璃は不思議な扉を開けて、異世界フェアリーテイルへと旅立った。 江夏のいない世界は退屈だ。江夏を連れ戻すために、今日、僕はフェアリーテイルへの扉…

地味な中学生の花那の趣味は詩を書く事。 密かに投稿サイトに「スイートアメジスト」の名で詩を投稿している。 そこでいつもコメントをくれる一人のファンが花那（スイートアメジスト）の心…