「心中」を含む小説

九州は鹿児島の一軒家で、男女二名の変死体が見付かる。当日夜遅くに桜島が噴火したため、事件現場の一帯も灰が降り注いでおり、そこには足跡などの形跡は一切なかった。いわゆる密室状態であ…

お題が「ぐちゃぐちゃ」なので、ひねくれているから、今回は、ダークな方に振っていません。 普通の恋愛で、きっと主人公はお題の通り、葵ちゃんは、あきらめたからそうでもないかな。 心中…

わたし達は、禁断の恋に燃え尽きた。

世界はヒーローとヴィラン、一般人の三つに分かれていた。ヒーローは人々から讃えられ、ヴィランは人々から忌み嫌われて来た。 だが、一人の青年は言った。 ｢ヒーローは偽善者だ。ヴィラン…

雨の教室、僕は彼女を待っていた。 苦しみの先にある世界へ、旅立つために。 ※若干の性描写があります。苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。

『超紐』がビッグバンによりひとつの宇宙となる。宇宙は自分のなかに誕生した人類の破壊によるエントロピーで巨大化していった。人類の破滅によるエントロピーで無限回サイクルした宇宙のなか…

ほんとうは、おんなのほうから言い出した。 これは創作の物語。いのちを粗末？ ごもっとも。 だってわたしは、今からこの人と、一生のデェトに行く。 カフェの女給も、貞操観念を持たせる…

「アルファポリス『第15回『絵本・児童書大賞』」エントリー作品です。 昔、どうにもやり切れないことがあった時に、 その時に生えた、自分の辛く悲しい気持ちという木に成った実を、片…

かつてこの国には、異界とこの世を繋ぐ裂け目があった。 ある一族によって繕われたその裂け目は、時を経てほころび、再び異界のものたちが現れるようになった。 中学生の万知也は、異界の…

主人公の天音美羽と恋人でアイドルバンドのボーカル海原裕星は、波乱万丈を乗り越え、愛を育んでいた。 しかし、二人にとって記念すべきバレンタインデーに事件が起きる。 裕星にまさかの…

時はシュタインベルク王国第12代国王フリードリヒの治世――公爵令嬢ユリアは、眉目秀麗な第一王子マクシミリアンと婚約していた。幼い頃は第二王子ヴィルヘルムと3人で仲がよかったのに、…

　出戸巡査は担当するこの事件が嫌だった。それはどんな事件かというと女子大生の下着が盗まれた事件――つまり下着泥棒という猥褻犯の事件だった。 　しかし彼は警察官。それが理由で事件が…

　後日、部下の自宅から部下と彼の遺体が発見された。 　殺し合ったのか、心中だったのかはわからない。 　ただ、喉を切られた部下と上半身と下半身がなきわかれになった彼の遺体は、互いに…

　その日、夫婦で菓子屋を営む夫婦の一人娘が死体で発見された。 　暴行を受け惨殺されたと思しき少女の身体はあちこち欠けていて、おまけに犯人と思しき少年の死体が『共に葬れ』と言わんば…

憂依と依桜は朝岡家の自慢の双子だった。彼女が現れるその日まではーー。

ではなぜ女が死んだのか？ 彼女は確かに「心中天網島」という言葉を口にした。そして、なぜそれが死の直前に発せられた言葉となったのか。女は自分の意志で死んだのではない。何者かの手によ…

元日の日、親戚が集まる中、陽菜は映らない鏡を見つける。それは、七十年前のおばさんの手鏡だった。

水口冬馬（みずぐちとうま）は麻薬ジーメン。ある日冬馬は麻薬取引の現場で阿須白（あずしろ）凍花（とうか）と出会う。凍花は盲目だった。

『百鬼夜行路、無理心中』 朝研 様主催のオムニバス企画に寄稿したものを載せています。