概要
降灰による密室vsぐちゃぐちゃにされたダイイングメッセージ
九州は鹿児島の一軒家で、男女二名の変死体が見付かる。当日夜遅くに桜島が噴火したため、事件現場の一帯も灰が降り注いでおり、そこには足跡などの形跡は一切なかった。いわゆる密室状態であったため、無理心中と思われたが、不可解な点もあった。現場の床にはボールペンによるダイイングメッセージが残されており、さらにその上からぐちゃぐちゃに重ね書きされていたのだ。無理心中だとしたら辻褄が合わない、しかし犯人がいるならもっと入念にメッセージを消したはず。この矛盾した状況をどう解き明かせばいいのだろう……?