「左手」を含む小説

ーー貴方は、華の乙女の候補に選ばれた。 これは名誉なこと。 これは誉れ高きこと。 これは誰もが憧れること。 選ばれた以上、貴方はならなければならない。 多くの候補者の中か…

　ある男はある悪魔と契約した。 　それは“亡き彼女”を生き返らせるためだった。 　悪魔は「頭、胴体、右手、左手、右足、左足、無垢なる者の7つをそれぞれの祭壇に捧げ、儀式を完成さ…

　左手の小指から伸びる運命の赤い糸。それを目で見て、触れることができる高校生、羽嶋菜緒は小指から糸を引っ張って伸ばすことが癖だった。 　しかしある日、自分の糸が伸びなくなった為、…

「かっとなった私は、思わず永田にむしゃぶりつき、キスをするようにして彼の舌を嚙み切ったのです。・・・永田はのけ反って倒れ、テーブルの角で頭を打って失神したので、舌を喉に詰まらせた…

「イライラ」と打ったつもりが「伊リラ」だって。 イタリアでリラが使われててのは大昔。 ちなみに５０００リラで３００円ほどでした。

のほほんとした昼下がり、とある夫婦の間で交わされた会話……

婚約者が死んだ。 式の前日に馬車に轢かれて死んだのだ。 悲しくて、悲しくて、私は途切れてしまいそうな自意識をなんとか手繰り寄せ前を向いて生きようと明るく日々を過ごしていた…

常闇の女神ことダークンが日本に帰ってきた。眷属の二人も一緒だが、果たして彼ら『三人団』はこの世界で何をなすのか？　ただ思い付きで周囲に死と破壊を振りまくだけなのか？ 常闇の女神、…

絵を描くことが好きだけれど、その道は選ばなかった大学生・加島（かしま）。彼がありついたアルバイトは、三鷹市深大寺にある大きな一軒家の管理だった。 「葱坊主をもらったんだ。ちょっ…

　死にたがりの命綱をいつの間にか握っていた。 　自分がこれを手放せばおそらくあの人は死ぬのだろう。 　死んで欲しくなかったからその縄を離さなかった。 　だけど、あの人がもう生きて…

完結済みの短編小説です。 長時間労働で心身に不調が現れてしまった人間が主人公です。

脳科学などが発達した近未来。あまり深く考えずに自己決定した登場人物たちに、自己責任がつきまとう。 「迷惑をかけるな」…病気がちな孝一は次男の結婚に出席しない長男が、家族ではなく…

　鳩村ギンタは陸上部のエース、体力に自信があることと、ノンフィクション作家の父親の影響で作り話や空想などを無駄に否定する以外、普通の高校生。（蛇が大嫌い） 　ある日、幼馴染の女の…

弟は左手で男を突き飛ばし殺したという。義兄は右手で突き飛ばし殺したという。検事はこの主張からどう推理し事実を積み重ね、犯人を特定したのか？そして最終的に裁判長はどう考えたのか？義…

　中学二年生の斑鳩露花（いかるがろか）は、車椅子の少女。棒高跳びの練習中、脊椎を損傷し、半身不随となる。下半身は動かない。そして、左手は親指しか動かすことができない。 　そんな露…

おもに家族の想い出と近況かと（汗） 祖父達の戦争時代の想い出とか　障害者の自分の事とかあります 左手の指一つ　途中までしか曲がりませんが・・震えやしびれ、痛みもありますが 足…

嬉々として静かに囁かれる。今日は何を企んでいるんだろうと、胸が躍る。 人との付き合いが得意ではない少年と、人と付き合う機会が乏しい少女。 そんな二人の十年にも満たない日々。 …

「ぃやったわああああぁー！　これで自由だわぁぁぁぁぁ!!」 私は叫び、拳を掲げた。 『紫玉国』の王太子様は婚約者が十人もいる。 最初に婚約が決まった私は、自分以外にどんどん増え…

　戦闘奴隷として死に戦に投入され、片手を失うも見事に敵将を討ち、その功績から奴隷解放された。 　しかし左手を喪い、世話をさせるのに男の子だと思った奴隷を買う。しかし実は女だった…