ASSAULT
無名乃(活動停止)
契約
「悪魔、オレの願いを聞いて欲しい」
真っ暗な部屋にほんのり灯る数えきれないほどの蝋燭。そして、血で描かれた魔方陣。成人男性の手には包丁。そして、左手首から指先にかけて滴る血。
「ノゾミハ?」
魔方陣の上に立つヒトガタが問う。
「彼女を蘇られて欲しい。オレには彼女しかいないんだ」
男は魔方陣の外にある棺桶から掘り起こしたと思われる“愛しい彼女の骨と化した死体”を悪魔に見せる。すると、悪魔は頷き静かに口を開いた。
「ナラバ、ソノモノト、オナジ“チ”ヲモツモノ六タイ、ムクナルモノ。オオキナ“ハコブネ”ニアツメ、ロウニトジコメヨ。ソシテ、一人ヲハナチ“シノワナ”ニオトセ。ソノゴ、アタマ、ドウタイ、ミギウデ、ヒダリウデ、ミギアシ、ヒダリアシ、ムクナルモノ、七ツをソレゾレサイダンニササゲ、“ギシキ”ガカンゼンニハタサレタラ、ハネガイヲカナエヨウ」
悪魔はそう言うと男の前から消えた。
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