「不思議世界」を含む小説

　地球に異星人がやってきて早二十年。この星は俺たちだけの物ではなくなってしまった。 　理由は移民だった。地下資源採掘のために、そこらじゅうの未開惑星からさまざまな異星人をかき集め…

お盆休みの今日、浴衣を着て、玄関の扉を開く。それは彼に会うために。 どうか来年も、ずっとこの先も、会いたかった。

中学３年生の富田彩子は、学校に忘れたノートを取りに戻った。 そこで夕焼けに染まる町に見とれているうちに、過去の世界へ迷い込み、戦争の恐ろしさを体感する。

WEB新聞部が文化祭のネタとして、学校の七不思議を取り上げることになった。 でも、七つ目を知ると良くないことになる、と知った『ボク』はあえて外したのに…… 部長は興味津々！

今日も彼はベッドの上。あたしはいつものように体を拭いてあげる。 「ありがとう」自動翻訳機が彼の言葉を伝える。 集落の外れで見慣れない球体を見つけたのは１０日前。 低い機械音を響…

貳瑰洞怪《にかいどうかい》先生は、とても有名で人気のある作家だ。 作風はとても不思議で、この世とは思えない物が多いが、だからといっておどろおどろしいものではなくて、とても美しくて…

　主人公は新幹線に乗りながら、タイムラインに浮かぶ現代の様々な闇を見つめていた。 　スマホの画面に夢中になったまま、慌てて降車駅に着くと、そのホームはいつも見ている駅とは違ってい…

高2になる時、都会に出てみたいと思い、両親の反対を押しきってで中国地方から東京に引っ越してきた伊吹。 けれど、東京の高校生活は最悪になってしまった。 今更戻る訳にもいかない。彼は…

人からもらったお題を〈ものがたり〉のどこかに使って即興的に書き上げた、1話完結の超短編創作集。 「お題は頂戴しても、お代は頂戴しない」方針でプレゼントし続けて早15年。1000編…

子供時代。 真夏のあの日、あの約束。 僕らの心の隙間をうめてくれたのは、あの一瞬の出来事だったんだ。

扉の向こうにあったのは、子供の頃に読んだ絵本の世界。 一面の花畑に、ガラスのお城に、虹色の川。そして、その世界で出会った『男の子』は、いつもアンナを溺愛してくれる。 優しい優…

「現実とか子どもみたいなこと言ってないで、もう少し仮想的になりなさい」とか親に言われる未来。そんな世界で「現実で会おう」と言い出した友人と会うため、僕は扉の向こうの現実を目指す。…

過去は思い出の中にしか存在しない、とふみは言った—— 親友を亡くした「私」が葬儀の日に体験した不思議な出来事を描いた短編小説。

いつもの朝を起きて玄関の扉を開け、 お隣さんに挨拶をしようとしたら、 お隣さんがヅラになってた！ しかし、お隣さんだけではなく、 通学路の途中ですれ違う男達は 全員ヅラになって…

学校トイレに現れた白い扉は、海へと繋がる人魚になれる扉だった。 扉の向こうに存在するのは、楽しい場所か、怖い場所か。２つの扉と出会った少女を描いたホラーファンタジーです。

「すごい！　すごい！　能力者だ！」 長谷野圭司が何気なく映画制作部の掃除用具ロッカーを開くと、そこは異世界に繋がっていた。 早速部員に大威張りで自慢する圭司。すると部長のテンショ…

定番過ぎる異世界からのお招き————

【カクヨム甲子園《テーマ別》短編作品『扉の向こうは不思議な世界』部門】 街の片隅にある風変わりなペットショップ『AQUA LinQs』 夜10時から開店するそのお店はちょっと変…

自分以外の人間が全員全裸の世界に迷い込んだ時田零(ときたれい)、以下レイは、追いすがる全裸のオヤジ達を振り切り古代ローマを思わせる狂気の街から何とか脱出する事が出来た。 荒野を…