「金魚」を含む小説

雨に愛された青年ミスター・レイン。彼が出歩く先は常に雨が降っている。彼の好きなものは、恋人と親友とお気に入りの喫茶店。 祭りの夜、水でできた髪に金魚を飼う少女と出会う。 2015…

父さん、兄さん、ふるさとの会津、そして、悪夢よ、さようなら。与志子は車窓に流れる山並みを眺めながら、心の中でそう呟いた。

愛でるも金魚、喰らうも金魚。「私」は旧炭鉱街の金魚祭りに招かれる。 （pixivにも掲載してます）

リハビリテーション一作目です。女子高生が祖母の思い出の時計を探しに行く話です。

空のインク瓶が満たる話。 異形頭の出てくるお話です。異形頭すき。 第一回神ひな川小説大賞参加作品。 以前書いていた話と同じ世界観になりますが、一人が共通しているだけで今作の…

金魚には神秘があるのだ、と西日の婆ちゃんは言いました…って、「らんちう」の中間部の如く喋り出しそうになってしまった。

前世の業が転生先を決める――ガラポンで。 命ある者は全て六道輪廻の巡礼である。例に漏れず生まれ変わった僕が転生したのは、とある宇宙のとある異世界。ガラポンの百年に一度の大当たり特…

人とは少し違うだけで。

姉は私のことをいつまでも幼いと思っていて、アイスクリームを与えれば機嫌がよくなると勘違いしていた節がある。 姪と一緒に夏祭りに行くことになった私は、姉との思い出を回想する。祭りの…

なんてことのない過去のお話。これ以来、金魚掬いはやっていない。

「......ねえ、それって本当におもしろいの？」 「おもしろいっていうか......ふしぎな時間を感じる。頭がからっぽになりそうだよ」 　とある街でぬいぐるみ店を営む店主。 …

祖父の遺品である風鈴を譲り受けた高校生・湊（みなと）。祖父はどういうわけか、冬の日でもずっとそれを窓辺に飾っていたのだが、その理由は誰も知らなかった。 しかしその1年後、うだるよ…

時は大正。 小説家・八塩朱殷（やしお・しゅあん）は、ここのところ筆が不調気味で悩んでいた。 戦国時代、とある小国の大名夫婦の人情小説で人気を博したものの、他の題材がさっぱり書けな…

立てば芍薬座れば牡丹、刀を握ればメスゴリラ 王子も裸足で逃げ出す人魚姫――もとい、金魚姫。 脳筋の名を欲しいままにする彼女にある日お見合い話が舞い込んだ！ 冗談じゃないと地上へ家…

かつてわずかな時間を共に過ごした女に会いに、”私”は小学校の同窓会に出席することを決めた。 　小学生の時、縁日の遊びがやたらとうまい友達がいた。 　金魚を見るたびに、彼女の…

涼香のベッドの飾り棚には、尾びれを美しく翻した透明な金魚の標本瓶が置かれていた。彼女は生物学者である父と二人暮らしだった。六つの頃に母の連れ子としてこの家に来たが、母はまもなくガ…

太一：高校１年生で光龍大社の宮司。発光体質で、高揚感を覚えると不思議な光を発するという異能を持つ。そのため、学校ではいじめられたこともある。 あおい：幼稚園の頃、太一との出会い…

日々の生活を派遣で 食いつないでいたアラフォーの おっさん海風　直人（ミカゼ　ナオト）、世界的に猛威を振るう新型ウィルスはそんなオッサンの生活にも猛威を振るい、 あっさりと派遣切…

夏に日本で行うはずの暗殺の予定が、標的の病死によって急遽キャンセルになってしまった、二人組の殺し屋のお話。彼らは夏祭りに行きたかった。

主人公が、亡くした恋人と来るはずだった夏祭りで、迷子の少女と出会う。その子を通じて彼女と最後の想い出作りをする話。