穏やかで気品ある文章に心地よく身を委ねながら、ミステリアスな風鈴の裏の一面を覗かせて頂きました。気さくに見える依月が時折見せる厳しい表情、波乱に満ちた生い立ち、彼が知っている風鈴の真実。ラストまで目が離せません。文章もとても読みやすく、作品の雰囲気に惹き込まれ、とてもよい読書時間を頂きました。読んでよかった。心からそう思う作品でした。ぜひ多くの方に読んで頂きたい作品です。
風鈴に死者を投影させていく人々。風鈴とはなにか?風鈴の正体に驚きました。