概要
暖かくて、すこしひやりとする物語。
祖父の遺品である風鈴を譲り受けた高校生・湊(みなと)。祖父はどういうわけか、冬の日でもずっとそれを窓辺に飾っていたのだが、その理由は誰も知らなかった。
しかしその1年後、うだるような大学はじめての夏に、湊は迷い込んだ路地裏のカフェで、同じ風鈴を見つける。同じ見目の、しかし色の違う金魚が跳ねているそれを。
夏の出会いと、死者への憧憬。そして少しだけ肌寒い夜を、あなたに。
しかしその1年後、うだるような大学はじめての夏に、湊は迷い込んだ路地裏のカフェで、同じ風鈴を見つける。同じ見目の、しかし色の違う金魚が跳ねているそれを。
夏の出会いと、死者への憧憬。そして少しだけ肌寒い夜を、あなたに。