「知人」を含む小説

知人に紹介していただいた体験者さんに聞きました。 体験者さんは「本当にそんな怖い話じゃないですよ」と念を押されてましたが、どこかで聞いたことがあるような無いような、奇妙な話です。…

私は桜の樹の花が咲く様子を見ると憂鬱な気分になる。 それは、１０年前に知人が首を吊ったのが桜の花がよく咲く春だったからだ。 特に親しかった訳ではない。むしろ仲が悪かった。 忘れて…

『寝ても寝ても、覚めても覚めても―何かが違う気がする』 俺は変な夢を繰り返し見る…チケットをもぎるおっさんが出る夢だ。 その度毎に―知人の梨香（りか）に話すが、はぐらかされる。…

「私」には悪い趣味がある。新しい知人ができると、怖い話はないかと尋ねてしまうのだ。 そんな「私」の元に集まる話は、なぜかオレンジ色のミミズクにまつわる話ばかりだった。そんな創作…

お雛様テーマのお話。 ※知人と同テーマ、似たタイトルで書く企画作品です

「ユースティア・シルヴァリオ嬢。君の犯した罪を、今こそ暴いてみせよう！」 　公爵という位を持ちながら、とある事情で質素な暮らしを強いられているシルヴァリオ家。その一人娘であるユ…

魔力を持つ者と持たざる者が混在する世界。想い人ローラを探しながら魔力トラブル相談所で働く不死者の「僕」は、ひょんなことから助けた姉妹に慕われている。 その妹の魔眼封じのために素材…

最初は油紙に包まれただけのソレを受け取った。次に、すれ違った知人がファストフード店の紙袋をくれた。中にソレを入れると良い、と言われたのでその通りにした。最後に目的地でソレを渡した…

【KAC2023「アンラッキー7」参加作】 私はいま、喫茶店で友人のNから聞き取りをおこなっている。 Nの知人のOは、ある時を境に異様に七という数字に凝り始めたという。

高校二年の夏、中西冬華は恋をした。それは身を焦がすほどの恋。でもその恋は実らなかった。それどころか、冬華のその恋は自らの身を滅ぼすことに。 あまりの哀しみゆえに。あまりの辛さゆえ…

仕事帰りに灯は知人の老女とであう。 彼女と話をしているうちに二人で出かける事になった。 古書店　回天堂の女主人である老女と二人で向かう先に有ったものは。

KAC2023参加作品。 私の知人には一人、趣味の悪い奴がいる。悩んで悩んで考えがまとまらず、感情がとっちらかってぐちゃぐちゃになった人間を求めている。その理由は、その頭から出て…

　本屋のバイトが知人親子とクリスマスに関わる話です （♯KAC20232 タグ、お題「ぬいぐるみ」参加） ※短話連作ぽくいくつか続いています ・#1 坂の上の本屋には父がいる…

KAC2023参加作品。 ホーンテッド・ストリートの住民は変わっているというけれど、そんなことはない。私の知人なんて、テディベアが大好きで、喫茶店のアイコンにしてしまった。だけど…

　女優になる為邁進していた主人公は、ある日突然、理由も分からないまま死んでしまう。 　それは、とある神様の手違いだったのだが、問題はその後。 　彼女は何故か、異世界の貴族、しかも…

降り積もった雪の様子を見に、裏山に登った友人が体験する静寂の中での異音とは…？

冷たい冬の街。道行く誰もが、帰る場所を求めている。 そんな雪降る学校帰り。俺は小さく震えた野生のカレーパンと出逢った――。 ※前のアカウントで投稿していたものの再投稿となりま…

ヒーローの出番。それは、何かの始まるとき。 戦後初の特別急行列車として復活した「へいわ（平和）」という名前の特急列車は、３度にわたり登場したものの、その３度とも、１年も経たぬ間…

大学二年生の夏。身体を鍛えることにしか時間を費やしてこなかった桜田は、知人の勧めによって児童館【ハレルヤ】でアルバイトをすることになった。 しかし、ここで一つ重大な問題が発生し…

妊娠中の優香は、ある日ものすごい悪臭に襲われ、家の中でその出所を探す。 見つけたのは黒革の男物の財布。それは夫の芳輔が会社の女性から贈られたものだった……。 「三角関係」「小…