「ホラー 夏」を含む小説

久しぶりに会った「元」親友は変な水を飲んでいた。ペットボトルのラベルには『生命の水』と胡散臭く書かれている。 なにか宗教にハマってないといいが。

五感に秀でた五人が集まる「フェイス」とそこに様々な事件を持ち込む第六感が異常な鹿谷睦の一夏の物語。 睦は十萌市の都市伝説の幽霊「ティアちゃん」に取り憑かれてしまい、その解決のため…

夏の日の短編ホラーです

注）この作品は「罪深き町に鉄槌を」の続編です。 1972年、夏。 前田千尋は、北海道にある漁師町「日向町」に巣食う暗部を掃討し、平穏な日常を取り戻した。 だが、それは彼女の知ら…

真夏の田舎町で切断された人間の体の一部が見つかった。一体何の目的があったのか？はたまた猟奇殺人鬼による狂気の犯行か？ 緒賀けゐすさんの自主企画「47センチ短編小説大賞」の参加作…

ホラーというほどじゃないんですけど、ゆる百合ゆるホラーな感じです。

幼馴染の達也と連絡が取れなくなり、借りているはずのアパートに行くと不審な死に方をしていた。 後日、達也が俺に勧めようとしていたVRゴーグルが届く。中には『ラストサマー』というゲー…

それはある夏の出来事だった。 その夜、僕は自宅に1人でいた。 なぜなら両親は共働きで平日は帰りが遅いためだ。 その日はとても蒸し暑くジメジメしていた。 夏特有の環境だ。 僕はその…

　熊本と大分の境にあるN。ここには昔から通称『鬼提灯祭』という提灯祭りがある。その祭りは戦国の頃、大友氏の領内の府内から逃げた南蛮人が里奥の山に隠れ住み「鬼」化した為、彼等を殺戮…

田舎から上京した大学生の夏休み、彼女と同棲を始めた築城夏芽はある夢に悩まされていた。 それは繰り返し見る子供の頃の夢だった。その夢は断片的ではなく、まるで一つの物語のように繋がっ…

「その罪の意識でさえ、きみが決めているものだろ？」 何者にも成れない『優』。 死んだはずの『祥一』。 関係がうやむやになったままの『紗加』。 ある日、世界は ３人を残し…

「で、英玲奈ちゃんには言ったわけ？好きですって」 　藤根宮小学校の七不思議は、何故かその殆どが可愛いおまじないで占められている。 　小学生の弟・燕の恋愛成就のため、彼に恋のおま…

オレの名前は久慈河　政、16歳童貞。彼女いない歴半年の不登校の問題児だ。 それは蒸し暑い夏のある日、お盆と呼ばれる死者が帰って来る日のことだった。 オレにとっては悪夢のようなアイ…

　誰かが部屋の明かりを消し、蝋燭がわりなのかは分からないが、テーブルの真ん中にライトが置かれ、その光がぼんやりと五つの顔を浮かび上がらせる。 　体格の大きい、おそらく最年長の男…

＜ネタバレこみのあらすじになります＞ 　榧木漣の姉であり、恋人である娃が、夏休みが始まる前に自殺した。 　唯一の肉親を失った漣は、自分も命を絶とうとするが、そこに未来人が現れ、…

那姫礼岳の標高は去年の夏より二百メートルも高くなった。 昔、同じように標高が上がったときは、程なくして那姫礼岳は大きく移動したらしい。 私の友達は、そんな山を挟んだ向こう側に住ん…

昭和の昔、瀬戸内の島々に住んでいる人たちに図書や映画を紹介するために島の港をを巡る移動文化船がありました、島の歴史、料理、島民の人情、戦争の傷跡、は文化船の船長はその島に住む自分…

ジャンルは特定せず短編を公開していこうと思います。 なんとなくなんでもありな感じです。 短編集と正反対の長い長い話「黒のシャンタル」というファンタジーも書いています。 よろしけ…

お盆休み、田舎の祖母の家に遊びに来た兄と妹。はしゃぎすぎた幼い妹は、熱を出してしまう。 その日、真夜中に目が覚めた妹が、遠くに光の乱舞を見つける。 「あにさま、ほたる」 これは…

娘がいなくなった……。 挙動不審の娘婿。 そして、甘夏の木の下で見つけた、何かを埋めた跡……。