「エモい」を含む小説

暗い部屋に男が1人――。 脱ぎっぱなしの服。飲みっぱなしの空き缶。立て掛けられたテレキャスター。 夢を追い、理想を抱き、全てを費やし。 その果てで、男は落ちていく。 夢を失…

【カクヨム×魔法のiらんどコンテスト<大賞>受賞作!!】 「失恋した。この気持ちは聖良ちゃんにはわからないよね」高校三年生の秋、私の携帯に謎めいたメッセージを残して菜々子は海で死…

武蔵野、東京にありながらも都会の喧騒とは一線を画す場所。 あなたに会えたことは、何か仕組まれていたような気もするし、 偶然だったようでもある。 で、あなたはこの先どうしたいのです…

誰でも、1冊は本を書くことができるらしい。 誰の言葉かは、忘れたけれど。 自叙伝っていうのは、誰でも作家にしてくれる。けれど、まだ僕には早すぎるんだ。

突然の事故で亡くなった彼の部屋に引っ越した私。 その部屋で、見えない彼が生きている。 同じ時間を、少しだけズレた世界で。

写真に写し出された『島へ行け』の文字を頼りに’旅行’を決めた理香子と杏。 オンラインで多くの物事が完結するようになってしまった2020年夏。 何が起こるわけでもない、でも、温もり…

春と夏と秋と冬。 季節を巡る、少し切ない恋物語の詰め合わせです。 夏野けいさんの、『#会えないはエモい』というハッシュタグに便乗して書きました。

主人公の火野　凪はたまたま出会った烏の妖、飛沫と共に現世に戻るため閻魔大王のところに行く。 「エモい！エモすぎる！」 これは地獄に迷い込んだ凪の、高校生の非日常物語。

お絵描き系ユーチューバーのMOMO(もも)。 彼女は大手家電量販店の四年に一度の大創業祭の目玉企画の一つ『デジタルお絵描きお悩み相談会』のゲストアドバイザー。 一人目のお悩み相…

名前も知らない少女と再会した。僕は彼女の事を一切思い出せない。昔交通事故で負った記憶喪失のせいだろう。ふとしたきっかけで彼女と同居することになり、その日を境に僕の記憶は徐々に形を…

「『エモい』ってさ、日本語捨ててると思わない？」 「それ、どういう意味よ」 　すまし顔で同意を求めてくるアヤカに、わたしは眉を寄せて尋ねた。 　――女子高生たちの楽しい放課後の…

夕暮れの黄昏時異世界と現代が繋がり異界の住人が来店してくる喫茶SERENA。今日もエモーショナルな出会いが待ち受ける不思議な喫茶店の話

ワンカップ持った女子高生に上野公園で絡まれるのはエモいという話です。

大学も住む街もすべてが嫌いな女子大生の「私」。他者とうまく繋がれない彼女がすがりつくTwitterのハッシュタグ「#裏垢女子」。それは「誰かの承認を得るために、見知らぬ人に自分の…

地球を回る巨大な宇宙ステーション。 そこに残された最後のアンドロイドと宇宙飛行士たちの、最後の一日。 2007年の（１５年以上前だ・・・）覆面作家企画に参加した作品です。

　もうすぐ25歳の誕生日を迎える予定だというのに、汚れ仕事ばかりの三流グラビアアイドル、松下聖奈。 彼女が崖っぷちで乗った仕事は三人組アイドルグループとしての再デビューだった。 …