「駅」を含む小説

家賃毎月五千円、朝夕食付。そんなぼろアパートには個性豊かな住人たちがいて……？

駅ビルの中にある、ニセモノの桜の木。私は理論的に、舞は地道に、由佳里は直感的に、花の数を数える。 女の子どうしの他愛もないおしゃべり。長編の冒頭部分です。『ここにいない由佳里』本…

いつも通り東京駅にある会社へ向かう朝だった‥ 冴えないOLは、電車で寝過ごし‥到着した場所は無人の「人沼駅」 さて、コノ知らない場所から帰る手段とは？ 親の事・病気やケガ・失恋・…

　人々が言う黄金の世紀だとしても、この“街”は何も変わらずただ煤けた暗い黄昏の街だった。 　この“街”に名前はない。あったとしても忘れられただ、“街”とだけ呼ばれる鉄と蒸気の街。…

人間の少年に化け、「人間でない存在が住む場所」と「人間の住む場所」を行き来している狐、蒼葵。 ある日、蒼葵が駅でぼんやりしていると、目の前で女性が自殺しようとする。 その女性を蒼…

彼女と彼の愛は邪か、それとも……？ 雨の名古屋を舞台にお送りします。 （2016年02月21日発表）

二十歳になったら帰ってきなさい。 皆口を揃えてそういった。 コヨトルが待っているから。 コヨトルは、怒らせてはならないから。 二十歳になったら帰ってきなさい。 無…

これからの人生。これからの夢に向かう、二人の女学生、琴美と美柑。とある駅で謎のご意見番、奇々キテレツミラクルマネージャーに出会い、一軒のソーダファウンテン「サボブレス」に招かれた…

埼玉から、中央本線に乗って。 埼玉在住の二人、一之瀬優貴（いちのせゆき）と、神宮由岐（かみやゆき）は、 山梨県の甲府駅へと向かっていた。 周りの目を気にして、できるだけ目立たぬ…

後輩に呼び出され出かけた、とある真夏日。駅で愚痴をこぼしていると、不思議な少女が話しかけてきて……

最後の夏、ひまわりは再び咲くのだろうか。 この夏、小さな駅が時代の波に押されて消えようとしていた。ずっと勤め続けた駅長、子どもの頃のいたずらを思い出す人、この駅のそばで語った…

秘境を走るローカル線。秋田内陸線から川に浮かぶ火葬船が見えてきた。今日も煙突から煙が立ち昇る。その日の煙は白いのか、黒いのか・・・熊より恐ろしい人間のクズどもから、村を守って闘う…

あらすじ。 ムンクの銅版画〈吸血鬼〉のモデルは、吸血鬼そのものだった。「浜辺の少女」のモデル吸血鬼だった。だから、後ろ姿しか描けなかったのだ。そして、彼女は純日本産のmindva…

選択肢１．食べ物 選択肢２．食べ物ではない 選択肢３．存在しない 選択肢４．”わたし” 選択肢５．”あなた”

紀州南紀と言えば白浜という名前がまず浮かぶ、その白浜の一つ先の駅が椿で、椿温泉の入口になっている。駅前には何もない。タクシーで１０分いくと旅館がある。明治以来、肩や膝の痛みに効く…

＜あらすじ＞ 　ありとあらゆる魔術を使いこなし、神の如き力を持ったアンドレイ。 　彼を破った謎の人物『赤毛の魔女』は、アンドレイをこの世界に縛り付けて雲隠れした。 　「この世界に…