「怪談」を含む小説

十五夜に起きた少し不思議なお話。十五夜のイベントが、他所の地域ではお月見どろぼうと呼ばれているのにどうして僕の地域では「十五夜さん」と呼ばれているのかについての紹介です。 フ…

多くの劇団や役者を輩出してきた東京を代表する小劇場が閉館するという知らせに、俺は二十年まえの公演を思いだした。 ※ワンカットイメージ集『ひとくち語り』の16話「みていたのは」を…

『公式自主企画「ご当地怪談」大募集！！ ～日本全国を舞台に怪談話を創作しよう』の参加作品です。

その洋館は、私たちの通う小学校の帰り道に建っています。 私たちはそこにはなるべく近づかないように言われているの。だってその誰もいないはずの洋館には、雨の日に近づくとそこの幽霊に攫…

学校帰りの公園のベンチ……誰も座ることのないそのベンチ…… ここにはいるって話だからね。 何がいるって？ それは…… そんな噂になっていることは知っている。それでも私はそのベ…

　トレイルランナー（山岳長距離走）が8月夜の岐阜県伊吹山を走ったときの出来事。 　ご当地怪談と言うことですが怖くないですｗ 　いい話にしてみましたけど、最後主人公の解釈次第では道…

コンビニで働く大学生の彼は、毎日決まって真夜中にアメを買いに来る女性に恋心を抱くが…… 落語でも有名な京都の怪談『子育て幽霊』をモチーフにした切ない恋愛ホラーです。

滋賀県の甲南では、地面を掘ると「ずにんこ」あるいは「ずりんこ」と呼ばれる灰色の粘土が出てくる。 子供たちは手頃な大きさのずにんこを用いて、よく道路に絵を描いたものだった。 これは…

仙台駅には、有象無象が居る。 ※実話怪談です。

ごみを捨てる話。 ※残酷表現あり注意 ※元々は「note」というサイトで2022年に開催された、「#2000字のホラー」というお題企画に投稿したものです。 カクヨムで「ご当地怪…

私の暮らす街は何でも真似をしてきている。 例えば地名。例えば方言。例えば――

徹也と大樹は値打ち物の、かんざしが寺にあることを知る。売って金にする為に、かんざしを盗むが、彼らの後を不気味な影が追いかける……。 公式自主企画【8/10～8/24募集】「ご当…

どこから読んでも楽しめる！　ジャンルごった煮(青春・奇譚やや多め)掌編小説集。 公募情報誌『公募ガイド』月刊誌時代の名物小説公募コーナー、阿刀田高の「TO-BE小説工房」 第3…

　京都府・福知山市に本社を構える桂運送の経理部長、瀬良は夕方、いつも通り帰路を歩んでいた。 　と、日はほとんど動いていないというのに、大きく後方に伸びていた影が、だんだん自分に重…

島根県東部の中華料理屋で働く美人店主とバイト君は、「近くの大橋にお化けが出る」という噂が原因で客足が減り、困っていた。 ある夜、二人は噂の真相を確かめるために大橋へと向かうことに…

僕と先輩は、これから呪いのビデオを見る。

山間部にある町には、古くから伝わる狐憑きの娘の話がある。 それは本当かどうかも分からないような、ただの昔話だ。 ホラーですが、『不思議な話』なので、幽霊は出てきません。 …

小昏い意識の谷底で忘れさられた記憶が溶けあい、いつか一つの淋しい街をつくった。 さびれ静まりかえったその街で、影法師のような人々とぼくはめったにものも言わずひっそり暮らしていた―…

　子供の頃、友達から聞いた話。 　甘くて美味しいパイナップルには、恐ろしい秘密があるという。なぜパイナップルが甘くなるかというと……。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家にな…