「#夫婦」を含む小説

　遠い昔の豊(とよ)葦原(あしはら)中津(なかつ)国(くに)。 　老夫婦アシナヅチとテナヅチはすでに七人の娘をヤマタノオロチに生け贄(にえ)として差し出した。 　そして今さらに最…

没落した華族に生まれた四葉あんずは、将校一家の次男坊である高橋昨屋の嫁となった。 あんずに対してとても優しく接してくれる昨屋や、朗らかな高橋家の面々に、あんずはどんどん心を開いて…

古の森の娘ユーラは、使命を持って、叔父と一緒に生まれて初めて人の国へと旅立った。山脈と古き森に抱かれ外界と隔絶されたその国では、王太子である息子に相応しい妃をと、王妃が国中から年…

子育ち、介護、家事、内職。 自分の時間などなく、囚われたように、追われるように生きていく事の辛さ。 しかしその人生が間違っているとは、誰も言えない。いう権利などない。

　某地の高台に建てられた屋敷には、一妻多夫な三組の夫婦が共同生活していた。目指せ飯テロ編です。まだそこまで浸透はしていないものの『面倒な手続きを乗りきれば複数人で婚姻してもオッケ…

優しい夫と可愛い娘に囲まれて幸せな日々を送る私。思わぬ夫の秘密を握り、微妙な変化が訪れる。こんな時に考え巡らすのは、家族、体裁、今後の人生―――などではなく、私を中心に回っている…

一人息子を産んで以来セックスレスな夫婦。 夫婦仲も決していいわけではない。それでも、なんとか改善しようと、梨央は何度も夫としようと努力するけれど、もう、疲れてしまった。あんなこと…

　喧嘩別れをした親友が病死した。しかも、「星座なんて意味のないものだ。だから、この世の全てには意味がない。」なんて謎の文言をメールで送り付けてきて、死んだ。そのことが頭から離れな…

役にたたないロボット。 おじいさんとおばあさんに拾われて。 おばあさんを助ける話し。

これは、夫と妻の喧嘩ではない。戦いだ。 離婚危機を迎えた夫婦の真の原因は「夫源病」、それこそが根本にある。

ある日突然かかってきた母からの電話は、姉夫婦が海外に仕事で移住するという話だった。なんで長いこと会ってすらいない姉夫婦のことを急に知らせてきたのかと思ったら、どうやら姪っこだけが…

とある老夫婦の穏やかなる理想の死にかた。

旅籠茜は考えた。 あの思い人を手に入れるためにはどうすれば良いだろうか？　寝ても覚めても思考はその向きに一直線に向かっている。 そこで一つの結論に至った。夫婦になれば幸せかもしれ…

高校３年生で卒業アルバム委員にされてしまった小島彩花が探しているのは両親の卒業アルバム。 幼なじみから見せて貰ったそれに両親の姿がないこと、自宅の中で見つけてしまった数々の両親…

もと子は結婚したものの夫のリュウからエンゲージリングをもらっていない。超イケメンのリュウは初めての結婚記念日にエンゲージリングをもと子に渡そうと店に見に行くが、男一人では恥ずかし…

私、園崎香里（そのざき　かおり）（35歳）は園崎新（そのざきあらた）（33歳）との子を妊娠して35週、妊婦検診を終えた3日後に出産した。 早産で生まれた赤ちゃんの体重は2435g…

たぶん、夢を見た。 　夕暮れの街に明かりが差すように目を覚ますと、夢だというのに目を覚ますということ自体おかしいのだけれど、台所の音がした。小気味よい包丁の音だった。誘われるよう…

オレはあきらめの悪い男。《かくれんぼの鬼》と(オレだけに)呼ばれたあのコと結婚し、幸せな新婚生活を過ごしていたが、書置きとともに嫁が姿を消し……かくれんぼに終わり始まる、ショート…

結婚して2年と半年。はじめはもう、友人もあきれるほどのイチャイチャ夫婦だった。 永久《とわ》の誓いをお互いに交わし、この幸せがずっと共に老いるまで続くものだと思っていたのは、私だ…