「患者」を含む小説

　ストレス性心身離脱異能症。通称異能症と呼ばれるその病気は過度なストレスで発症し、超常現象を巻き起こす異能を発現させる。 　そんな病気の治療法を探す本宮恵茉は二人の患者の保護観察…

君の前では、僕の予定なんて立てられないんだ。 君は目が青くないロシアンブルーの仔猫。 僕はスケジュール管理の鬼と化した統合失調症の患者。 君は僕がせっかく立てていた予定を、ことご…

2021年末に膵臓がんステージⅣが発見されて以後、2年とちょっとに渡る実母の闘病日記です。 母の「私が死んだらこの日記を世に出して欲しい」という遺言に従い、この度公開する事とな…

　山の中に住み、鬼すら見たことない桃太郎は、 　とあるきっかけから鬼の頭首を目指す！ 　一緒に旅する幼馴染は貧乳剣士とショタ爺？ 　キビ団子を食べたのはエルフの双子に、 　白雪…

女子太医学校を卒業した19歳の新人医官・李翠珠（り・すいしゅ）は、市井の医療院で研修をスタートした。 いずれは地元・南洲に帰り、実家の医院を継ぐつもりだ。 いまだ、世の風潮は女性…

大阪府の下町の幸福町商店街の一角にある『朝倉クリニック』の院長である朝倉　紗緒は、とにかく喋り好き。患者との独特のトーク術で、変わり者である医師が、患者の皆を癒やしていく

　普通のオッサンサラリーマン、タカシ。別に虐められてないしブラック企業で過労死寸前でも派遣社員でもなく、病室から一歩も出られない気の毒な患者でもない。 　トラックにも轢かれなか…

病院で看護婦をしている夏目みゆきは、夜勤中の見回りで、今は退院して誰もいないはずの部屋が気になっていた。入ってみると、そこには光る物体が。かつて亡くなった兄を思わせるここの入院患…

　世界に透明症という病気が流行していた。その発症メカニズムは解明されていないため、透明症患者は人々から恐怖を抱かれ、激しい差別を受けていた。 　宮本伸也はゴーストダンスと呼ばれる…

※あらすじは結末まで書かれております。純粋に作品を楽しみたい方は本文よりお楽しみください。 　陸玖は激務により過労で倒れると、尋常ではない苦しみを経て、意識を手放す。 　次に気…

　それは、どの病院にもない特別な診察券だった。 　受付で渡されるそのカードには、患者の名前も病名も書かれていない。 　ただ一つ、「あなたの願いを叶えます」という不思議なメッセージ…

　パチンコパチスロにどっぷりと嵌まっている青年──永瀬祐介はツキに見放されて全財産は３万円という苦境に立たされていた。 　今日も今日とて寒い夜風が身に染みる……と自らの住まいへ向…

西暦 2XXX年。 ウイルスによる感染症と世界各地の戦争、異常気象が原因の飢饉など人口減少に歯止めが掛からない。 某県某市にある大学病院。最新の医療機器が揃っているにも関わらず、…

『迷宮病』 自らの心に生まれた『迷宮』に吸い込まれ、この世界から消えてしまう病気。 田舎町『藍世町』で兄とともに穏やかながらも豊かな日々をすごす少女、『鏡峰マオカ』は親友が『迷宮…

下町の眼科クリニックで働くらな先生の診療録。 面白い患者さんや困った患者さん、様々な人が来るから外来は面白い！ 追記 　当初の予定では患者さんは五十音コンプリートのつもりで…

　精神科医、天川綾のもとにある日一人の患者が訪れる。犬山早苗、アイドルであるという彼女はとある地方の山でロケを行って以来、精神を失調したという。 　そして犬山を入院させたのと時を…

宗介は、末期癌患者が最後を迎える場所、ホスピスのベッドに横たわり、いずれ訪れるであろう最後の時が来るのを待っていた。 後悔はない。そして訪れる人もいない。そんな中、彼が唯一の心残…

それなりに充実した日々を過ごしていた坂木ケイだったが、恋愛には積極的になれないでいた。恵まれたルックスの良さを持て余している彼女を見かねた親友から、優良物件とも言うべき男性を紹介…

線維筋痛症患者である筆者が、2023年11月の学会でお話しした「転んでもタダでは起きない私の線維筋痛症ライフ」をエッセイで綴っていきます！

　このお話は、ある看護師が語る、悍ましい死を遂げた患者さんの話です。 「今夜は、赤い月が出ているのね」 　眞方呂（まほろ）さんという名の還暦間近の寡黙な美しい御婦人が明かした最初…