概要
命を安売りにされていた君と、統合失調症の僕の物語。
君の前では、僕の予定なんて立てられないんだ。
君は目が青くないロシアンブルーの仔猫。
僕はスケジュール管理の鬼と化した統合失調症の患者。
君は僕がせっかく立てていた予定を、ことごとく狂わせていく。
君は目が青くないロシアンブルーの仔猫。
僕はスケジュール管理の鬼と化した統合失調症の患者。
君は僕がせっかく立てていた予定を、ことごとく狂わせていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ネコを飼うことのリアルが、淡々とした文体で書き尽くされている。
治療が不可能な病をもつ「僕」のためにご家族がネコを買い、「僕」がネコを飼う(もしく飼われる)顛末が、少ない文字数と少ない話数で十二分に描かれています。話しは逸れてしまいますが、「買う」と「飼う」がおなじ音であることには何らかの意味があるように思われてなりません。
さて、ネコの寿命はひとのそれよりもはるかにみじかいです。ネコが飼い主の死に目にあうよりも、ヒトがネコの死に目にあう場合が圧倒的に多いでしょう。
愛猫に先立たれて立ちなおれないくらい苦しむひとも少なくないことでしょう。それでもなお、その厳然たる事実が幸運なのか不幸なのかは考え方しだいではないか、などと本エッセイを読んでいて思わされ…続きを読む