青くないロシアンブルーの君に、教えてもらったこと

代々猫を飼われていたものの、事情によって猫を飼うことはないと考えられていた猫派のお家。そんなお家の新しい家族になったのは、一匹のロシアンブルーの仔猫でした。

特有の青い瞳ではないことから値を大幅に下げられた「君」と、スケジュールを乱されることが嫌な「僕」との日々が、淡々とした語り口で紡がれていきます。

「僕」の人生に侵食してくる「君」への脅威は、恐ろしくも愛らしく思えます。公式自主企画にふさわしい、心に刺さりまくった猫作品です。