予定5 僕は君と一緒に寝ない。

家族は君と寝たがっている。

僕は完全に部屋をシャットアウトして眠る。

だって、布団の上で吐かれたり、

粗相をされたりするのは嫌だったからね。

けれど僕はある日、部屋のドアをしっかり閉めずに眠ってしまった。


その晩、僕は身に覚えのある湿り気と生臭さ、

そして、猛烈な鼻息で目が覚めた。


目を開けると、そこには君の顔がドアップになっていた。

ちょっとビビッて、ちょっとテンパった。

草木も眠る午前二時の出来事だった。




ほら、君の寝床は僕の布団の上で決まりだ。


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