予定6 僕は君を看取らない。

君の調子が急に悪くなって、跛行するようになった。

病院の薬も飲まなくなって、

餌も水も取らなくなった。

方々手を尽くしたけれど、君は日に日に弱っていった。

腎臓が急激に悪くなって、獣医さんも匙を投げた。

僕はそんな君に何もしなかった。

酷い奴だ。


立つことさえままならない君が、

いつの間にか僕のベッドの上にいた。


驚いた。

床からどうやってベッドの上に上ったのか。

答えは一つしかない。

君は力を振り絞って、ジャンプしたんだ。




ほら、もう僕は君を看取ることしかできない。


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