歴史・時代・伝奇の小説

誰の為にもならない幾つかの結果の成れの果て。 「……」 「夜はこれからだろ？」 ※当作品は丁字旦先生の〈禱れや謡え、花守よ〉の企画参加作品です。（以下企画リンク） ht…

運命の人とか

都で町医を営む私の元に三巻の書物が届きました。 大恩人吉田様が著した新編の算術書。刷り上がったばかりの新書を吉田様自らが送ってくださったのです。 懐かしい思い出がよみがえり知らぬ…

「約束するよ。この志（おもい）は決して色褪せることはないって」 主人公・和流華（せせらぎはな）は、目が覚めると見知らぬ町にいた。 不思議に思った華は彷徨い歩いていると不逞浪士に…

戦乱の時代が過ぎ、訪れた泰平の世。 大規模な異国文化の流入によって、町並みはがらりとその姿を変えていた。 警察機関の訓練兵として修練を積む少年はある日、旅芸人の少女と出会う。 そ…

　イングランド王リチャードは、戦に明け暮れた波乱の一生を終える。十字軍に参加したリチャード本人は天国へ行けるものと信じ込んでいたが、死後に天の門番からそれは叶わないと告げられた。…

平安の時代。陰陽生橘陰光(たちばなのかげみつ)は依頼を受けた先で誤って得体の知れない異形を解放してしまう。突然の窮地に陥った陰光を助けたのは二振りの剣を携えた男だった。 しかし男…

時はWWⅠ　世界大戦の最中の1917年2月、大日本帝国は欧州戦線に、帝国海軍第二特務艦隊と共に、帝国陸軍欧州派遣軍を、西部戦線へと派兵した。

死んだと思えば秀頼に転生してしまった秀胤。 彼は現代知識等を活かしながら徳川の魔の手から豊臣を守ることが出来るのか！？

登場人物：僕、お兄ちゃん、黒い人

王に命ぜられて作った塔がある。 『入ったものは一生出られぬ迷宮』 厚き扉、牡牛の燭台。 神、将軍、英雄、そして怪物。 暗闇の中で息子に語ったひとりの男。 都市に轟く名工、名をデド…

王道茶釜劇場を崩壊させてほしいの。 女郎屋の女将のたっての願いで俺は京の都へ上った。俸給五人扶持の下っ端侍とはいえ米十票で引き受けるなんざ正気の沙汰じゃない。薩摩藩士なら百両積ま…

時は天文十年八月。父を追放し甲斐武田家の当主となった後の武田信玄——晴信のもとに、宿老飯富虎昌が訪ねてきた。虎昌はある者を取り立ててほしいと、一人の人物を晴信に引き合わせる。その…

　生首を片手に「人を殺した」と自首してきた若い娘がいた。 　平穏だった辺境の砂漠の街で、白昼堂々起こった殺人。 　投獄された彼女が語った復讐の物語とは……。 　人生の半分をただ…

清朝風の世界観を下敷きに、太后の戯れに翻弄される女官と宦官のお話です。 宵さん主催『中華創作撰輯―酔―』に寄稿させていただきました。 ウェブ転載にあたって軽微な調整を入れてお…

世は戦国時代末。弱き者は顧みられぬ。　 百姓は命が下れば武器を手に取り、足軽として戦地に駆り出される。 老人も鉄砲を持ち、女も戦のために働く。　 長い秋の夜……。

元祖札束風呂、もとい、小判を床に敷き、その上を全裸で転げまわるのを終生の楽しみとした守銭奴岡定俊。もはや老齢となった彼のもとを、弾圧から逃れてきた宣教師の一団が訪れる。彼らはある…

私、おっちょこちょいな小学六年生・左門(さもん)のあ！ ある日、なんとマンホールに落ちちゃった(コーヒーの缶につまずいて）！ そしたら私、戦国時代にタイムスリップしちゃったみたい…