歴史・時代・伝奇の小説

『白玉の昊　序章』『白玉の昊　破章』に続く第三章となります。 　八咫(やあた)と食国(おすくに)が瀛洲から出奔を果たしてから七年を超える月日が流れていた。食国は白浪にて王の座を…

　製造設備と生産資材が運ばれて６輌の５式中戦車乙２型「チリオツニ」を組み立てて完成させたのは、石川県小松市に在る小松製作所の工場だった。 　昭和２０年１１月４日、東西南北から本土…

一万四千年もの長きにわたった縄文時代。そんな縄文時代にタイムスリップした少年たちは、果たして生き抜いていけるのだろうか。 教科書で教わらなかった縄文時代の真実と神代の日本を探訪す…

２０２２年５月、百百百百様主催の同人アンソロジー『運命アンソロジー〈運命よ、そこのけそこのけ作家が通る。〉』に参加させていただいた作品の再掲です。 ＊狩野養川院惟信　1753…

全てを焼き尽くし、全てを奪う妖（あやかし）。 その妖を狩り、人間の住む世界を守るために立ち上がる者たち。 恋音（れおん）もその一人。 人とは違う容姿とオッドアイをもつ恋音（れ…

時に流れはないと言う妖の語り部。今宵初めて語る忘れられた過去。

時代は幕末、代々徳川宗家警護係筆頭を務める武術流派“湖南水月館流”を学ぶ滝川助九郎。修行の為に様々な人の警護をしながらいつかは自分も将軍の警護を夢見る青年の青春群像劇かな？たぶん…

秀吉に三顧の礼で迎えられたとされている竹中半兵衛。 彼は気ままな隠居生活を望んでいたのだが、敵の策略により、補給路を絶たれ引きこもり生活が終焉する。 これは、今孔明と名高い竹中…

生き残った者は遺恨なく元の生活に戻れるのだろうか？心の奥に何か封じた想いがないのだろうか？戦争が終わったら、俺は俺に戻れたのだろうか？

１６年間闇の中で生活していた少年の話。

絵描きの私には憧れの先生がいた。 日ごと筆をふるい、夜ごと画談議(だんぎ)に気勢(きせい)をあげる。 そんな日々の中、私はふとしたことで先生の秘密をみつけてしまう。 紅の小箱に…

掌篇小説です。大正時代のお話です。もしかしたら「写生」という言葉の方が適切なのかもしれません。

なんちゃって時代劇。 書き溜めてるので続きは後々放出します。

性癖：奇談 性癖：毒 性兵器：ヲ髷

戦乱の時代、凄腕のくノ一として暗殺家業を生業にしていたアヤメは、人殺しに嫌気が差して里を抜ける。 追手の忍者達により、深手を負ったアヤメは、追手から逃れる為、とある農民の青年と仮…

青年は聖なる書物を筆写して暮らしている。代り映えのない毎日に満足している。 だがある晩、地下から響くうめき声を聞く……。

平泉で義経は生きのびて、北へ逃げ、果てはモンゴルまで行ったという義経伝説がある。しかし、作者は北へ逃げず、奥州もしくは羽州にいたのではないかと考えた。その発想をもとに書いた小説で…