概要
ぼくは透明人間だ。名前はまだない。【早川書房にて書籍化】
生まれつき透明人間の少年が不透明な人間社会の闇を見据える社会派SF小説です。
【書籍化 2020/03/18】
ハヤカワ文庫JAの短編集『人間たちの話』に本作が収録されます。
【書籍化 2020/03/18】
ハヤカワ文庫JAの短編集『人間たちの話』に本作が収録されます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!前略、不透明な私たちへ。
この少し賢い中学生は、テレビを見て、学校に通って、女の子に恋をします。私たちと変わらない人間でした。透明な点を除いては。
透明な君は時間の許す限り勉強したのでしょうか。冒頭の身の上話を聞いていたら、あっという間に引き込まれていました。話し方も丁寧で、凄く聞きやすい(読みやすい)です。
不覚にも、君の孤独については、もの悲しくなり一粒涙をこぼしました。
透明人間も、不透明人間も、姿形のない「心」については、等しく透明なはずですね。私たちはそれだけを頼りに生活を送っているんですね。そんなことを考えさせられました。
透明人間の心が読める作品なんて、 これ以上ないレアな体験はありません。