概要
銀河鉄道に残されたAIたち、ふしぎな山猫に出会う。
天の川銀河とアンドロメダ銀河の間にとりのこされた銀河鉄道の制御AI「ハル」と「シュラ」に起きたふしぎな物語。
※旧仮名遣いで書かれています。
※旧仮名遣いで書かれています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!賢治へのオマージュが際立つ
宮沢賢治は、夏目漱石からオリジナリティがないというただ一点だけで「きみは向いていない」と酷評され、作家になれなかったという。もちろん、原書を読むようなカネもチャンスもそうあることでない明治期に、これが真っ当な評価かどうかさえわからないけれど、当時の感覚からすると、今でいう二次創作の先駆けだともいえる。
評論家ではない作家は作品でしか語れないらしい。例えるなら、水まわりをリホームするのか、想い出を残しながらリノベーションをするかも、これを読んでみるとオマージュの意味が際立つような気がする。
今まで、同じシーンを作者が違えばどう変わるのか、校正やら二次創作する動機(モチベーション)が上手くわ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!SF好きも賢治好きも集まれー!
注文の多い料理店が大大大好きなので、冒頭でぐいぐいっと引き込まれてしまいました。
旧仮名遣いで語られる未来の話、という着眼点に脱帽です。
賢治の作品と繋がっている部分を発見すると、思わずにやりとさせられるのも楽しいです。
どこか牧歌的でノスタルジーを感じる文章が読んでいて心地よく、ついつい何度も読み返しています。
一人でPV増やしていてすみません。
SFはあまり読んだことのない人、宮沢賢治の作品にはこれから詳しくなろうと思っている人、SF大好きで賢治の作品も大好きな人、どんな人でも楽しめる内容だと思います。
これからどう話が展開するのか楽しみです。