前略、不透明な私たちへ。

この少し賢い中学生は、テレビを見て、学校に通って、女の子に恋をします。私たちと変わらない人間でした。透明な点を除いては。

透明な君は時間の許す限り勉強したのでしょうか。冒頭の身の上話を聞いていたら、あっという間に引き込まれていました。話し方も丁寧で、凄く聞きやすい(読みやすい)です。

不覚にも、君の孤独については、もの悲しくなり一粒涙をこぼしました。

透明人間も、不透明人間も、姿形のない「心」については、等しく透明なはずですね。私たちはそれだけを頼りに生活を送っているんですね。そんなことを考えさせられました。

透明人間の心が読める作品なんて、 これ以上ないレアな体験はありません。

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