突如、明日が来なくなった大学生の物語。
堕落した彼の異次元脱出青春劇。
まるで森見登美彦を思わせる雰囲気は、きちんと作者の中でインスパイアされ、独自の世界観を造り上げています。
小気味良い文体は確かな筆力を持って、物語をテンポよく読ませています。
物語はまだ始まったばかりですが、どうやら青春的展開も今後ありそうです。
「ループ・異空間の脱出」という題材は、着地点を迎えるまで気を抜くことはできませんが、それでも現時点で興味関心を大いにそそられる一作品といえるでしょう。
完結までの期待をこめて、星二つにしておきます。作品楽しみにしています。