おっさん俺、女子高生勇者を買うなど。

　世界にダンジョンが現れて数年。異世界から召喚された『勇者』と冒険者がパーティを組んでダンジョンを探索する制度が確立された社会。
　主人公、雨宮　星次は３０代も半ば。度重なる会社の倒産や不景気による整理解雇の末に、なかなか次の仕事が決まらない日々が続いていた。
　失業手当で生活している星次はある日、制服姿の少女・アオイに出会い、牛丼を奢ったことで彼女と縁を持つ。
　アオイは異世界から召喚された、『最低評価の勇者』だった。ステータスが低く、このままでは元の世界に強制送還されてしまう。
　『ダンジョン探索者』として勇者とパーティを組むにもお金が必要だが、星次はアオイを助けるために、失業手当を全額つぎ込んで彼女とサブスク契約を結ぶ。
　命がけのダンジョン探索者になるのは気が進まなかったし、なにより…続きを読む