第9話 おっさん俺、災害級モンスターに遭遇する

『鋼鉄の牙』との戦いは、ダンジョン探索者たちの間でちょっとした話題になったようだ。しかし相手がB級だったこともあり、激震が走るほどではなかった。

 変わった出来事を好む何人かの探索者は、「ほう、面白いな」と思ったようだが、皆が注目しているのはS級冒険者の動向や最難関ダンジョン攻略の最前線だ。


「見てください、セージさん、私たちのことが乗ってますよ」


 俺たちはダンジョン管理局にいた。

 アオイがニュースをまとめた冊子を広げて、俺に見せてくる。ダンジョン探索者向けの薄いフリーペーパーだ。俺たちが『鋼鉄の牙』に勝利した記事は、ページの隅に数行程度で書かれていた。


「元の世界に返されるはずの最低評価の勇者が、ここまで活躍するとは驚きですよ」


 管理局の局員は素直にアオイに感心しているようだ。

 だが、今回はそんな小さな記事についてわざわざ局員と話しているのではない。

 その冊子のほとんどを占有しているのは、『災害級モンスター』出現の速報だ。

 国がダンジョン探索者を管理し、時として支援しているのは余興などではなく、『ダンジョンの脅威』に対抗するためだ。

 ダンジョンの数は増え続けていて、一部の場所にはたまに『災害級モンスター』が出現する。そのモンスターが放置されたまま時間が経過すると、地上に顕現して大災害を引き起こすのだ。

 これまでに、世界各地でいくつかの都市が壊滅している。


「災害級モンスター討伐のため、伝説級の武器を一時的にS級探索者たちに貸し出させていただきます。もちろん、討伐後には返却します」


 俺は頷いて、モンスターケージで手に入れた『金梟の目』や『国主の剣』を局員に渡す。

 災害級モンスターの討伐には、行政組織によって選ばれたS級探索者のパーティが割り当てられる。さらに万全の装備を用意するため、それぞれのパーティは強力な武具やアイテムを貸し出すきまりだ。

 俺たちのような駆け出しのパーティが伝説級の武器を持っているよりも、有効活用してもらった方がいいはずだ。不満は無かった。

 災害級モンスターを特集した冊子には大きくモンスターの名前が書いてある。


「ドラゴンロード・アポカリプス……ですか」


「すごく大きい。よくこんな写真を撮れたね」


 冊子を見ながら、アオイやぱせりがため息をついている。


「S級探索者5名を中心とした複数の精鋭パーティが討伐に向かう予定です」


「凄いな、危険度『極高』のダンジョン攻略でも、そんなに同時に集まらないのに」


 局員の説明に、アオイが興味深そうに首を傾げる。


「私たちは討伐に参加しなくてもいいんですか?」


「いえいえ、災害級はあなた方が参加できるレベルではありません」


 局員が苦笑いしながら答える。俺もつられて、「ははっ」と声を漏らした。

 確かに災害級モンスターは別格の存在だ。俺たちが戦えるような相手ではない。

 だから、局員も決してこちらを舐めているわけではない。


「じゃあ、俺たちはいつも通り、難易度『中』のダンジョンに行くぜ。今度は行き先を間違えないでくれよ」


 初探索で起きたミスのことを言いながら、ダンジョン入場の手続きをする。

 俺はサブスク期間が終わった後、アオイさえよければ一緒にパーティを続けたかったので、お金を貯めておく必要があった。

 もしアオイを永久メンバーに切り替えるなら、評価が上がってきてることもあってオークションではかなりの資金が必要だ

 それに、ダンジョン探索者をやめた場合は、俺は業務経験にブランクのある無職になってしまう。ぱせりもまた、まだ20代であるとはいえ同様だ。

 失業手当の給付が終わっても仕事が見つからなかったのだ。次は再就職できる気がしない。

 というわけで、なるべく安全に、そしてできるだけ稼がなくてはならない。


「伝説級アイテムを渡して、私たちは大丈夫ですか?」


「元々、難易度『中』ダンジョン程度なら、無くても攻略できる」


「うん、セージがいると安心ジャ」


 アオイやジャコーハとしばらく雑談していると、局員から準備完了の案内があり、ダンジョンへの転送に向かった。


 ◇ ◇ ◇


 難易度『中』のダンジョンの奥も、見慣れた光景になってきた。

 天井の高い、石造りの回廊が続いている。

『ストーンガーディアン』という石像型のモンスター達が出現するが、これまたここ1週間の間に何度も倒した相手だ。


「いつも通り」


「はい!」「わかった」「了解ジャ!」


 俺の指示で戦闘が始まるが、もはや「いつもの」で通じるほどになってきた。

 ストーンガーディアンは防御力とHPが高く、遅い敵だ。

 全員で先制して、いつも通り叩き潰す。


「さて、今日もレアアイテムを回収するか」


 床のタイルを剥がして採掘するとレアアイテムが出てくることがある。

 フロア全体を掘り進めるのはスキルを使ったとしても骨が折れるが、金にはなる。


「ほとんど肉体労働」


「ってか地下労働ジャ」


 この作業はパーティの皆にも評判が悪い、かなり地道な作業だ。

 ブラック企業よりはマシなので、淡々と続けているのは俺だけかもしれない。


「楽して稼ごうとしたダンジョン探索者は短命だからな。地道が確実だ……って、えっ!?」


「な、なんですかこれは!?」


 俺たちは急に、黄色く柔らかい色の光に包まれた。アオイも戸惑っている。


「何かの仕掛け?」


「トラップは感知できなかったんジャけど!?」


「ダンジョンのギミックや罠じゃないな、こんなのは聞いたことが無い。だがいったい……」


 そうこうしているうちに、視界が光に包まれ真っ白になる。

 どこか別の場所に転送されているような感覚だ。


 ◇ ◇ ◇


 光が収まると、とてつもなく広い空間にいた。

 数十メートル先に太い柱が見えるので、巨大な部屋なのだろうと推測できた。天井は果てしなく高く、見上げた先は暗くてよく見えない。

 これほど広い建物で思い当たるのはダンジョンしかない。


「別のダンジョンに転送されたのか? さっきと床が違うな」


「全員ちゃんといますね」


「あっちに出口がある。……入口かも?」


 ぱせりが指さした先には、まるで亀裂のように通路分の隙間が空いた壁が広がっている。


「あ、あれ……。やばいんジャ」


 ジャコーハが後ろを見て、急に力を失ったように尻もちをついた。

 信じられないものを見たという顔だ。彼女の視線の先には……。


「え、あれって写真の……?」


 振り返ったアオイが困惑の声を上げる。

 広間の中央には、巨大な魔法陣が描かれていた。そしてその上に、見たこともないほど巨大なモンスターが横たわっている。


『ドラゴンロード・アポカリプス』


 モンスターの脇に浮かんだ名前を見て、俺たちは息を呑んだ。


「災害級モンスターだな」


 よく見ると周囲には剣や鎧、何らかのアイテムがまばらに落ちている。

 おそらく精鋭のS級探索者たちが交戦して、壊滅寸前で逃げたのだろう。

 死体が無いので、殺されてはいないはずだ。

 緊急帰還の転送アイテムは1つ数百万円くらいの価格だ。S級探索者たちはパーティ人数分も使って、管理局まで転送で脱出したといったところか。

 もちろん俺たちはそんな高価なアイテムなど持っていない。


「私たち、どうしてこんな所に来たんですか……?」


 アオイが不思議がっている。俺も分からない。俺たちでは絶対に勝てないことは管理局も分かっていた。

 だから、考えられる原因といえば……。


「レジェンダリー武器、『国主くにぬしの剣』の特殊効果だ」


『国主の剣』には2つの特殊効果がある。1つ目は、装備した者のHPが0になったときに身代わりとして折れる代わりに、復活させるというもの。しかし今回はS級の探索者がやられる寸前で撤退したので、消滅せずに残っている。

 2つ目の特殊効果は、持ち主が敗北して落としてしまった場合、次のダンジョン探索では負けた場所から再開できるという効果だ。

 この効果があれば、『国主の剣』だけでなく、落としてしまったアイテムを失わずに回収できるというわけだ。


「S級冒険者に貸してたけど、所有者の判定は俺たちだったんだ」


「特殊効果の、誤作動?」


 ぱせりが察したようだ。

 S級冒険者はHPが0になる前に緊急の帰還アイテムを使い、バトルに負けてアイテムを落としながら脱出した。

 ダンジョンに残ってしまった『国主の剣』は、持ち主が次に探索を開始するのを待つ状態になる。それなのに、俺たちは既に危険度『中』のダンジョンを探索中だった。

 だから次回の探索を開始しているとみなされて、S級冒険者が負けた場所に移動させられた……という仮説が成り立つ。


「簡単に言うと、ゲームのバグっぽい動きをしたってことだ」


「それって災害級モンスター戦の続きをやらされるってことジャん!」


「その通りだ! 『ワイドイージス』」


 俺はジャコーハの叫びに答えながら、周囲の味方への攻撃を1回だけ無効化するスキルを使った。

 デスナイトと戦った時のように、部屋の出口が紫色の光で塞がれる。

 そして、ドラゴンロード・アポカリプスが黒い炎を俺たちに浴びせかける。

 ワイドイージスの効果で、最初の1発の攻撃を防ぐことが出来た。


「うわあっ……た、助かりました! えっと、魔法の追加発動エンチャントすればいいですか!?」


「魔法で燃やす?」


「罠で遅くするんジャ?」


 それぞれが、恐るべき敵と戦う作戦を聞いてくる。

『鋼鉄の牙』ギルドを相手にした時とは比べ物にならない脅威だ。S級冒険者の集団でさえ壊滅したということは、俺たちでは論外ということだ。

 敵から受けるダメージ量に対してステータスも足りていない。先ほど反射的に『ワイドイージス』を使っていなければ、一瞬で全滅していたところだ。


「だめだ攻撃するな! あいつは攻撃反射と魔法反射の特性を持っている。無傷のまま全部跳ね返してくる!」


「そ、そんなの無敵じゃないですか!」


「ああ。おまけに即死耐性はもちろん、火の魔法で燃やすことや毒にも耐性がある」


「こっちの攻撃、全部無駄?」


 俺は倒すことを諦めて、やりすごせないものかと考えた。


「ジャコーハがモンスターケージで隠れていたように、俺たちも5日くらい潜伏すれば……次のSランク探索者があいつを倒してくれるかもしれない」


「ごめん、あの隠れるスキルは1人用なんジャ……」


「なんてこった。3人用だから1人犠牲になればいいパターンですらないのか」


 じゃあ倒すしかない……。


「ジャコーハ! 落ちているアイテムを拾ってくれ!」


「わ、わかったんジャ! ひいいー!」


 ジャコーハが悲鳴を上げながらアイテムを回収し、俺はその性能を次々と見ていく。

 まずはS級探索者たちが残していったアイテムに有用なものがないかを確かめる。

 様々なパーティからレジェンダリー武具が貸し出されているはずなので、強力な武具もあるはずだ。

 貫通効果付きの短剣『ミリオンオゥル』と、自分が毒や麻痺などデメリットのある効果を受けている時に敵を同じ状態にする『タタリヨリシロ』か……。

 そして、俺はドラゴンロードを観察した。


「角が片方無いな……S級探索者もある程度は戦ったか」


 HPは半分ほどかもしれない。しかしそれでも絶望的に多い。

 具体的には並のオークが600程度であるのに対して、残り500万はある。

 このパーティの最大火力は、ぱせりの火炎魔法の2500ダメージ。2000発は叩き込まなければならないが、魔法力が尽きるので現実的ではない。

 だが、S級探索者の戦闘を引き継いでいることは不幸中の幸いだ。


「……よし、戦うぞ」


「え!?  勝てるんですか!?」


「生き延びられればな」


 少しでも連携が狂うと、やられる。


「ぱせりと俺は交代でイージスだ!」


 本来、攻撃魔法の使い手であるぱせりに守りのスキルを覚えさせる。スキルポイントを配分する効率は悪くなるが、生きるか死ぬかでは気にしていられない。

 ぱせりはワイドイージスまで獲得するスキルポイントが足りないので、1人だけを対象にする『イージス』を取得する。


「アオイはガードスタンド! でもなるべく避けて! ジャコーハは『幻惑の走り』を使え!」


「分かりましたって、あれっ……?」


「守りだけ?」


「もしかして増援が来るまで耐え続けるんジャ?」


「増援は来るとしても明日だろうな!」


 行政機関が招集したS級探索者のパーティがいくつか壊滅している。立て直すだけでも時間はかかるだろうし、追加の戦力はすぐに集められるものではない。


「そんな……」


 アオイが青ざめている。

 ドラゴンロードが立ち上がる。こちらを見下ろす竜の鋭い目が、さらに高い位置に持ち上がり、大きな体から発せられる威圧感は凄まじい。

 その巨体が信じられないほど身軽に迫り、片足でアオイを蹴り飛ばす。

 イージスエリアの効果で無効化する。

 だがすぐさま回転し、尻尾を振り回す。

 俺たち全員への攻撃だ。


「……『イージス』!」


 ぱせりからアオイへのイージスが間に合う。

 続いてドラゴンロードが爪で切り裂いてくる。それを、ジャコーハが『幻惑の走り』で回避した。

 こちらから攻めることはしない。いや、できない。

 攻撃すればダメージ反射で跳ね返ってくるだけだし、守りがなくなるのでドラゴンロードの攻撃で確実にやられる。


「こ、これを1日中ずっと繰り返すんですか?」


「いや、増援を待つわけじゃない! 『ワイドイージス』」


 俺たちは再び防御スキルを使う。

 ドラゴンロードが吐いた炎を防ぎ、翼で巻き起こる突風に耐え、噛みつきの牙を回避する。

 それを数回繰り返したときのことだ。

 ドラゴンロードの体が紫色の煙に包まれた。これまでとは違う攻撃の予兆。


「今だ! アオイ、次の攻撃を受けてくれ!」


『邪竜の毒霧』


 猛毒の吐息がアオイを襲う。


「うっ……くっ!」


 防御力を上昇させた状態であっても、とてつもない攻撃はアオイが耐えられるものではない。


「持ちこたえてくれ! 『ダメージ分散』……ッ!」


 俺は、アオイに与えられるダメージを分散するスキルを使った。死ぬほどのダメージのうち半分を俺が代わりに受けることで、アオイが生き残る算段だ。


「うっ、痛っ……!」


 アオイのHPは残り2割といったところだ。そしてドラゴンロードの攻撃で特殊な『闇毒』になっている。単純なダメージでは痛みを感じないはずだが、闇毒は痛みも伴うようだ。


「アオイ! 『タタリヨリシロ』を使って、『ミリオンオゥル』で攻撃! 1発だけでいい」


「はっ、はいっ!」


 アオイは痛みに耐えながら、貫通効果付きの武器でドラゴンロードを攻撃。ステータス差がありすぎるためダメージは僅かだが、反射でアオイが受ける分も少ないというわけだ。

 そして貫通効果によって、反射では無効化されずにドラゴンロードにダメージが入る。

 さらに敵を同じ状態にする効果でドラゴンロードに、アオイの『闇毒』が与えられる。


「毒が……効いているんジャ!?」


「ああ、普通の毒ならドラゴンロードには効かない。だが相手を『闇毒』にする攻撃は、俺が知る限りボス専用なんだ。それに、ダークコンクエストでは、プレイヤーは闇毒耐性を持つ方法がなかった。避けなければ絶対に『闇毒』になるから、厄介だったよ」


 そう、ボスもまた『闇毒』への耐性を持っていない。闇毒耐性という概念すら無いのかもしれない。普通ならダンジョン探索者はそんな攻撃をしてこないからだ。


「グオオオ!」


 痛みを感じているのか、ドラゴンロードが咆哮する。

 作戦とはいえ、わざわざ闇毒状態にされるのは、アオイに悪いことをしたと思う。


「闇毒ダメージは最大HPの10パーセントだ。早く治療しないとやばい」


 支出を気にしている場合ではないので、高価な上位の毒消しアイテムをアオイに使って『闇毒』を直す。

 一方で、ドラゴンロードには1回で100万ほどのダメージが入った。

 ダークコンクエストではベテランプレイヤーを確実に苦戦させるためか『闇毒』に強烈な割合ダメージが設定されていた。それはダンジョン探索でも同じようだし、ドラゴンロード・アポカリプスに対しても変わらないようだ。


「アオイの治療に行動を使ったから、次はジャコーハが『挑発』を使いながら『幻影走り』だ!」


 ドラゴンロードが怒りに任せてジャコーハに爪を振り下ろす。

 一撃でHPの全てを消し飛ばす威力だが、命中した相手はスキルで生み出された幻だ。

 行動の度に、ドラゴンロード・アポカリプスには『闇毒』で見たこともないほどのダメージが与えられる。

 あとはこれまでと同じで、耐えるだけだ。

 ぱせりが防御スキルを使いながら、確かめるように言う。


「凄いよ、セージ……。勝てると分かってたの?」


「途中で気づいただけだ。あいつの本当にやばい攻撃は序盤によく使う『ダブルファング』だからな。イージスは攻撃されると効果が消えるから、1回の攻撃で連続ダメージが出るスキルを使われたら防げない。だけど、あいつの角が折れていて、S級冒険者との戦いの続きだと分かった」


 ダブルファングさえなければと考えていたが、序盤が既に終わっていて全然使ってこないのであれば勝ち目があった。

 あと数回、攻撃から身を守るローテーションをするだけで、数百万のダメージが入る。

 ドラゴンロードは一度空中へ舞い上がってから急降下で、ぱせりを踏みつぶそうとする。

 イージスの効果で無効化。

 翼を振り回して衝撃波を放つ全体攻撃。これも無効化する。

 約100万の闇毒ダメージが入り続ける。


「咄嗟に組み上げた攻略法だが、やれるもんだな……!」


「セージさん、信じられません。まさか、あんな恐ろしい竜に勝てるなんて……」


「グギャゴオオオ!」


 ドラゴンロードが悲鳴に近い声を発し、ダンジョンの床が震える。

 7桁ものダメージはまさしく“災害級”の値で、痛みも強烈なのかもしれない。

 巨大な竜のボスが身体を震わせながら仰け反った。

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