待宵草は月見草に手折られるのを待っている

近代魔法使い（高位魔法貴族）×古代魔法使い（没落魔法貴族）の契約結婚の話。

※ロスーン国編は、隣国の王宮降霊術課のお話です(犬耳幼馴染＊ほのぼの）スピンオフ





以下、結末までのあらすじです。

＝＝＝あらすじ(1200)＝＝＝＝

　古代魔法の教えを受け継ぐ村ハンプニーに生まれたイオリー・オーキッドは、子供の頃から魔法を使う才能に恵まれていたが、領主の息子なのに富や名声には興味がなかった。そんなイオリーは、曽祖母が好きだった夜に咲く花を蘇らせたいと願い村で研究をしていた。
　十五歳のときイオリーは絶滅した植物を蘇らせる魔法を作るため、水と魔法の都市、王都セラフェンの魔法学校に入学を決めた。古代魔法の教えを守るハンプニーは、王都のような近代都市からは脅威で、社交界でも疎まれ孤立状態。…続きを読む