概要
これはあの時想像の中でしか羽ばたけなかった「君」という小説家に贈る物語
時は大正時代。お嬢様である早乙女さゆりは外国人文豪のロドリゴ・フェルナンデの家に訪れようとしていた。
9年前に語られたロドリゴの童話をきっかけに、彼女は自分の物語を書き上げたからだ。
彼女は自分の夢のため、その物語を読んで評価してもらいたいと、ロドリゴに頼み込む。
しかし、彼女は知らなかった。
そのロドリゴは、不死身に近い体を持ち、人の涙を食料とする、とある「化け物」であることを…。
果たして、彼女はロドリゴに無事に自分の願いを聞き入れてもらうことができるのか?
そして、彼女が作った物語は図らずもロドリゴ自身でさえ知らなかった彼の「秘密」を暴くことになるのだった・・・
魔法や呪い、
どこかでみたことあるようなユニークな化け物たち、
そして過去から巡ってくる物語…
刹那に生きる二人の小説家による大正浪漫ファンタジー!
9年前に語られたロドリゴの童話をきっかけに、彼女は自分の物語を書き上げたからだ。
彼女は自分の夢のため、その物語を読んで評価してもらいたいと、ロドリゴに頼み込む。
しかし、彼女は知らなかった。
そのロドリゴは、不死身に近い体を持ち、人の涙を食料とする、とある「化け物」であることを…。
果たして、彼女はロドリゴに無事に自分の願いを聞き入れてもらうことができるのか?
そして、彼女が作った物語は図らずもロドリゴ自身でさえ知らなかった彼の「秘密」を暴くことになるのだった・・・
魔法や呪い、
どこかでみたことあるようなユニークな化け物たち、
そして過去から巡ってくる物語…
刹那に生きる二人の小説家による大正浪漫ファンタジー!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ハッピーエンドは自分で見つけ出すものだから。私たちは物語をつむぐ
文章の端々から作者のこだわりを感じます。
文体、セリフ回し、単語の選択にセンスがあって、大正の雰囲気が伝わってきます。
近代文学をそんなに読み漁っていないのですが「そうそう、こんな空気だった!」と近代の独特な世界観を味わえました。
あらすじを読んだときは、さまざまな妖怪がでてきてながらも、さゆりさんとロドリゴさんの絆が深まるアクションストーリーなのかと思っていました。
いざ本編を読むと、物語を作ることにどれだけ真剣なのかを考えさせられました。
さゆりさんは、とある童話の結末にいささか不満を感じています。
しかし童話を考えたロドリゴさんは、とくに不満はなし。(これには深いワケ…続きを読む