概要
クセツヨ主人公エルクラートのイラストについては、下記URLをご覧ください。
近況ノート『エルクラートさんちの夢喰日記』イラスト
https://kakuyomu.jp/users/daybreak0224/news/16818093084734777545
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!私の悪夢も食べてほしい
依頼人の悪夢を喰らうことで生計を立てている夢喰屋のバク・エルクラートさん。少し打ち解けがたい彼に舞い込む悪夢解消の依頼は、どれも一筋縄でいかないものばかり。時には自分の身を危険にさらしつつ、依頼主の悪夢を食べて救います。
エルクラートさんの冷静で沈着な思考が様々なトラブルを解決してくれるので、ハラハラしつつも安心して読み進めることができます。
取り出した悪夢の調理方法が毎回美味しそうなので、お腹を下すと言われても食べたくなってしまいます。オニオンスープをお供に食べたい……。
私ごとで恐縮なのですが、わたくしめも絶賛大っ嫌いな幼虫(特にけむけむといもいもさん)系の悪夢を見まして、それを見…続きを読む - ★★★ Excellent!!!個性的な空気感を内在するファンタジー。
悪夢を食べる人型バク、この設定だけでかなり面白さを想像出来るのですが、それだけではありません。
一読されて見るとわかると思いますが、かっちりとした主役キャラの個性が確立されており、その語りから醸し出される作風は、その辺りのファンタジー小説にはない味わいがあります。
この空気感、かなり中毒性が高いかと思われます。
さらにストーリー展開に独自のテンポと方向性があり、間違いなく引き込まれてしまいます。オリジナリティを生み出そうと言う気概が溢れていると思います。
その上で世界観の作り込みがしっかりとされ、無駄に説明はされておりませんが滲み出る空気感はやはり特別であると感じられます。
雰囲気ある物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!猫の悪夢はお好きですか?
※読み合い企画からのレビューです
夢喰屋を営むバクの魔物である主人公・エルクラートは、すこし偏屈で美形の男性だ
そこに、フードで顔を隠した少女・クーアが客を連れてやってきたのだが──という導入から始まる本作品は、ある意味でグルメ小説とでも言えるほど悪夢の描写が細かい
悪夢にはしっかりと味があり、エルクラートはそれらを直接、あるいは調理して食べるのだが、それが、既知と未知の折り重なった非常に興味をそそられるものばかりなのだ
腹を下すと言われていても、一度は食べてみたい悪夢である
また、ストーリーテリングも抜群に上手く、物語と世界観とが合致しており、各キャラクターがこの世界で生きているのだ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悪夢を喰らい、真実を暴く。夢喰い師の奇妙な日常が始まる
人の"夢"を喰らう能力を持つエルクラート。
彼のもとには、夜な夜な悪夢に苦しむ者たちが訪れる。
魑魅魍魎が跋扈する世界で、彼の役目はただ一つ—— 夢の中に潜り込み、悪夢を喰らい、その根源を断つこと。
しかし、ある日持ち込まれたのは「魂が宿った絵画の夢を喰らってほしい」という奇妙な依頼だった。
それは、彼自身の過去、そして世界の秘密へと繋がる扉を開くことになる……。
幻想的でどこか不穏な空気が漂うダークファンタジー×ミステリー。
夢と現実が交錯するこの世界で、エルクラートが見つけた"真実"とは?
さあ、あなたもこの夢の続きを覗いてみませんか? - ★★★ Excellent!!!猫が大好きなバクのお話
もし、バクが現実に存在したら?
悪夢を喰う「夢喰屋」を営みながら街で暮らしているという設定が、バクを現実の存在として強烈に印象づけています。
私が持ったバクの印象は、職人堅気。
その夢を喰うと、客と自分にどんなリスクがあるか、その上で仕事を請け負うかどうか、そもそも無礼な客など門前払い、など……。
バクの仕事ぶりは、まるで仕事に厳しい職人さんみたい。そんなバクの日常を見ているだけで、非日常的で不思議な世界観に浸れます。
そのうえで、個人的にもっとも注目する点は、猫。
猫の悪夢は美味しいらしく、バクは猫に夢中です。
作者の猫愛が溢れる作品、あなたもぜひ読んでみてくださ…続きを読む