概要
敦は絵美と二人揃って新聞委員に任命されたことをきっかけに、絵美に対してアプローチを始める。自身の信念の正しさを証明するためには、絵美に幸福な人生を生きてもらわなければならない。そのために敦は趣味である哲学の知識を活用して、絵美を口説こうとする。
果たして、敦は「遠藤絵美は幸福な人生に相応しい」と示すことができるのだろうか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少年は哲学を武器に少女を攻略する
現時点で全話読了してのレビューとなります。
主人公である敦くんが哲学でヒロイン達を口説く……もといお悩みを解決していくこの作品は、哲学に焦点を当てていますが、紛うことなき恋愛小説です。
そんな敦くんですが……はっきり言って『変人』です。この敦くんに対する印象は、ヒロインの一人である悠永ちゃんが作中で代弁してくれていることでしょう(笑)
ですが、だからこそいい!
一癖ある主人公がヒロインたちと心を通わす瞬間こそが、何ものにも代え難い栄養源となります。
この小説を読んだ方は、きっと恋愛ゲームを体感しているような気持ちになるはずです。
そして、この作品の代名詞である『哲学』に関して…続きを読む - ★★★ Excellent!!!哲学×ラブコメ。哲学は人を幸せにできるのか!?
哲学とラブコメ。
一件相容れないように見えますが、こちらの作品においては見事に絡み合い、相乗効果を発揮しています!
主人公である「敦」は哲学好きな男子高校生。
といっても頭の硬いタイプではなく、勉強はできるけどなかなか楽しい人物です。
敦はクラスの薄幸な美少女「絵美」に心から笑ってもらうため、
彼女に哲学的命題をふっかけながら、アプローチし始めます。
絵美は少しずつ変化を見せるものの、何か理由があるらしく、簡単に自己肯定感が高まるわけではありません。
母親と自分を比べて劣っていると感じたり、自分の名前を受け入れられない絵美を、
敦が哲学的命題を絡めて説得するシーンは圧巻です。
ヒロイ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!大事なことを伝えるために。好きな人からそんな事言われてしまったら。
かつて私にも懐かしい高校時代がありました。
読み始めて気が付けば、教室の中に自分も溶け込んでいるかのようでした。
前の席の友達が椅子に座り、こちらを振りかえって笑いかけている。ドキドキするシチュエーション。
安居敦くんは、遠藤絵美ちゃんという美少女に強い関心を抱いていました。
敦くんのように一直線に、伝えたいことがあるから、と声をかけてくれる男の子ってなかなかいないと思います。
でも、そのアプローチの仕方がユニークで。
小説を読みながら、まるで哲学の勉強までしているような。
敦くんと絵美ちゃんを知っていくうちに、いつの間にか引き込まれていきました。
なかなかハードルの高い絵…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彼女たちへの攻略チャートが頭の中に浮かんでくる
出会う女の子たちをどういった言葉、揺さぶりをかけて主人公が
自分のもとへおとしていくのか…。
私の中では常に読みながら、彼が相手を攻略をするゲーム画面が浮かんでいます。
それも、一癖も二癖もあるやり方。
でも、彼の言葉はとても彼女たちの心をゆれ動かすものがあり、
ただ口説くでも落とすでもない。まるで一人ひとりの心のケアをしているようにも
見えました。
実際、このお話がゲームになったらやってみたい!と、強く思います。
というか、画面で見たい。
自分は説明下手なのでこう表現することしかできないのが悔しいですが、
ぜひ、彼がどう言葉を使って、彼女たちの心を動かすか見届けてみませんか?