概要
【完結】取り上げられた瞬間から、私は『要らない子』だった。
代々四人の娘を生み、四季の神々に仕えさせてきた名家シーズン家に、五女が生まれた。四番目が双子だったのだ。生まれながらに不要な娘とされた五女はフィフスと名付けられ、世間から存在を秘匿され、屋根裏で育てられた。
18歳のある日、フィフスは火竜の群れが棲む死地グレイシャ辺境伯領へ嫁ぐように父から命じられた。
フィフスを出迎えたのは、『氷の貴公子』と呼ばれ、恐ろしいウワサの絶えない青年アイス。『屍になるまで戻ってくるな』と父に厳命されたフィフスは、震えながらもアイスの手を取る。
……だけど、あれ? 何だか様子がおかしい。『冷たい』と聞いていたはずのアイスが、すごく優しい。良くて仮面夫婦、順当にいって人質扱いだろうと覚悟していたのに、アイスがまるで恋人のようにグイグイくる。もしかして、溺愛され
18歳のある日、フィフスは火竜の群れが棲む死地グレイシャ辺境伯領へ嫁ぐように父から命じられた。
フィフスを出迎えたのは、『氷の貴公子』と呼ばれ、恐ろしいウワサの絶えない青年アイス。『屍になるまで戻ってくるな』と父に厳命されたフィフスは、震えながらもアイスの手を取る。
……だけど、あれ? 何だか様子がおかしい。『冷たい』と聞いていたはずのアイスが、すごく優しい。良くて仮面夫婦、順当にいって人質扱いだろうと覚悟していたのに、アイスがまるで恋人のようにグイグイくる。もしかして、溺愛され
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