今回は「玉」という縛りで四つの怪異が語られる。さまざまな背景を持つ四人の語り手たちが手にした玉は、どれ一つとして身近に置きたくはないが、個人的に一番怖く、かつ秀逸だと思った話は「白玉」だった。結での趣向も味わい深くてさらに良し。
出会いとはなにも、ヒトだけではありません偶然拾ったモノ何気に得たモノ勝手に送られたモノそして運命に導かれたモノ・・・・・・気をつけないと、「玉」に傷かもしれませんね👻
今回のお話は、四つの玉、それぞれにこめられた恐怖です。 玉を手に入れてしまったら、その呪われた運命から逃れることはできないのでしょうか。 皆さんも、玉の取り扱いには十分注意してくださいね。
作者様の作品は過去にも複数読ませていただいておりますが、本作もさすがのクオリティ!面白くて、恐ろしい物語が待っています。
この物語は、必ず四つ。それ以上でも以下でも作法に反する。指数関数的には増えて行かない、その選ばれし四つの物語。 火を愛でるが故に火災を呼ぶ紅玉 地蔵が抑えていた悪気の根源、黒玉 海の水妖を呼び寄せる不穏な碧珠 人の記憶を喰らう朧気な白玉因果応報なのか、将又あまりに不運な偶然なのか。禍々しく不可解な『玉』に導かれて破滅してゆく人々…そして何処へともなく消え失せる『玉』。話の土産に四つの『玉』を。但し、扱いにはくれぐれも留意して。
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