概要
そんなことを言ってボクに謎を解いてほしいと言ってきたのは、クラスメイトの佐久間。
小林少年と言うのは、推理小説に出てくる探偵の男の子の名前なんだけど、ボクはそんな名探偵じゃないから!
たまたま名字が『小林』ってだけで、事件の謎を解いてくれって頼んでくるんだから、佐久間には困らせられる。
けど頼まれたなら仕方ない。とりあえず話は聞いてみよう。
今度はいったい、どんな事件が待ってることやら。
二人の小学生による、探偵団物語。
元々は角川つばさ文庫小説賞用に書いたお話でしたけどボツになり、今回使えそうな部分を編集して投稿することにしました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!子供から大人まで夢中になれる日常ミステリーです
小学生の時に出会った名作ミステリーシリーズのような、わくわくをまた味うことが出来ました。
夢中に読ませてしまうのは、やっぱりキャラクターたちの魅力がずば抜けているから。
加えて、とにかく文章が読みやすい。
この作品は、老若男女に受け入れられる楽しさです。
数々の事件を解決してきた実績を持つ少年探偵団の小林&佐久間バディが、今回は人の良いラーメン店主のある悩み事を解決すべく推理します。
特に彼らが素晴らしいのは、話をよく聞く力だと思いました。
さて、小学生でありながら、大人顔負けの推理力と対策を思いつく少年探偵団は、今回の難事件を解決し、ラーメン店主を助けることが出来るのか!? - ★★★ Excellent!!!小林少年といえば……?
そう、江戸川乱歩御大の作品に登場する彼ですよね。
その呼び名の通り少年ですが、名探偵明智小五郎の有能なる助手です。
えっ?そんな『小林少年』が朝霧小学校にも?!
どうですか。
もうワクワクするでしょう?
ウチの学校に名探偵の助手がいるとか。
そんなのもう何かあったら即頼りますよ。小学校ったってね、ミステリーな事件の一つや二つあるものですから。給食費が盗まれたとかね。え?いまは振込だから現金を持ってきたりはしないって?えっ、でも昭和の時代は……。
まぁいいです。
とにもかくにも、江戸川作品に出て来るような、それはそれは有能で、切れ者の『小林少年』のような小林少年が大活躍するお話なのです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!失敗はみんなある! 明るく爽やかなジュブナイルミステリー!
ボクは小林。
ボクには、『佐久間』という正反対の友人がいる。
そして今日も、佐久間に振り回されることに。
「小林、お前に頼みたいことがある。朝霧小学校の小林少年と呼ばれてる、名探偵の力が必要なんだ!」
だからボクは『小林少年』でも、『名探偵』でもないってば!!
と、ボクの主張むなしく、佐久間はボクを連れていった。
はたして、たまたまかの名作『少年探偵団』の登場人物の名前と一致しているだけのボクに、事件は解決できるのか?
とか思っていたら、依頼人(?)はなんと、大人。え、どういうこと?
人の心を推理する、心優しい探偵二人のお話です。