まじない師譚

カイングネイトに住むまじない師のシルビアは、白猫を連れた幼いみなしご、ハイトと出会い、彼をまじない師として育てた。

大人になったハイトはオルディーデに移り住み、人々の願いに寄り添うため、日々ミサンガを編み、防衛呪術で町を守っていた。

一緒に育った白猫のリリー、助手のアンセル、毎朝パンを届けてくれるパン屋のエステル――色々な人達に囲まれながら、みなしごのハイトは自らの出生の秘密に触れていく。


【登場人物】

《ハイト》
幼少の頃、カイングネイトの町でみなしごとして発見され、まじない師のシルビアに引き取られた。
幼い頃から呪術と護身術を学び、実力を付けたところでまじない師としてオルディーデの町へ赴任する。
引き取られた時の素性は名前以外一切不明。
現在推定20歳。
シルビアによって1月1…続きを読む