六道、英雄転移伝　――修羅と餓鬼と……――

本能寺の変で命を落とした森蘭丸は、争いの絶えない修羅道で意識を取り戻した。が、そこにあるのは魂だけで肉体はなかった。彼の魂は源九郎義経の中にあって、彼と言い争いながらも人間道への復活を目指すことになった。
覇権を争う英雄たち、そこで九郎と蘭丸が出会ったのは、ハンニバルや呂布といった豪傑たちだった。


本能寺の変の後、明智光秀が山崎の戦で敗れた知った娘婿、明智秀満は主君の妻と子供を殺害後、城に火をつけた。そうして彼は、満たされない欲望に苦しむ餓鬼道に転移、愛欲におぼれたキャサリンのもとで目覚めた。
そこで彼は、支配欲と権力欲の虜となった主君、光秀と再会を果たす。
光秀は知識が豊富で、六道の移動方法を知っていた。そうして光秀と秀満は、未練ある天下統一の夢を果たすために人間道へ転移を果たした。
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