世界

ロシア。(3/12一部修正版)

 どうも国民の皆さん。ロシア大統領ウーゴンである。

 我が国は、シュバリエ帝国の侵攻の防衛として国連軍を派遣し、撤退及びシュバリエ帝国への侵攻を開始した。しかし、2人の人物により、軍は撤退した。

 2人の素性は分からないが、現実では有り得ない兵器を有している。人間1人で世界を征服出来るかもしれないほどの威力だ。

 そこで、我々の国境付近に接近を確認後、最大の軍事力を用いて殲滅する。場合により核兵器の使用も検討している。

 国民の皆さんにもご理解頂きたい――――...。


 ―――――――――


 僕たちはロシアに向けて絶賛走っているところである。速さは普通の車より早いのにも関わらず全然疲れない。なんて効率的なんだろうか...!


「エクスカリバー!ロシアまであとどれくらいだ?!」


「我の予想だと30分ぐらいだな...」


「あとちょっとか...」


「王よ。ロシアに着いたらどうするのだ?民間人を殺す事も出来ないだろう?」


「何もしないさ。大統領を暗殺すれば何とかなるでしょ。」


「それはないと思いますぞ。王...」


 話しているうちにロシアの国境らしき場所が見えてきた。しかし、人が多く、武装していた。彼らの周りには沢山の兵器がある。まるで、侵略に備えているようだった。


 やばくね?


「エクスカリバーっ!」


「うむ!」











「解放。エクスカリバー。」









 豪華な装飾が施された白い剣が金色に輝く。神々しい。まるで神様が降臨したようだ。


だが、1つ確認すべき事がある。


「エクスカリバー。敵対行動をとられない限り、攻撃は...」


「分かりました。ならば、王よ、宣言をして下さい。これから何をするのか。」


穏便には事が済まないらしい。


「分かった。」


僕たちは敵前で止まった。全身に吹いていた風が止まり、体が軽くなる。重力が増したのかと錯覚するぐらい、体が重かったのだ。


「ロシアの諸君!私はアーサー2世だ。今からロシアへの侵略を行う!抵抗しないで貰いたい!」


英語で相手に聞こえるよう全力で叫んだ。


だが。


武器を構えられた。敵対意思。戦うしかないのか。


Стрелять (うて)


指揮官らしき人が何か呟くと銃声が鳴り響く。


撃て、と言ったのだろう。


「エクスカリバー。殲滅を開始する。」


覚悟は出来ている。もう背負った。だから。


「御意。」


黄金に光った剣によって部隊が、殲滅されいく。


僕も行かなければ。




せめて。意志を示す事で、僕の覚悟を、






『見せてやる。』








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