合流と、真実。

 ―――――


 エクスカリバーがいなくなってから翌日。


「2世っー!どこですかー!」


 モルドレッドと知らないもう一人を抱えてやってきた。


 もう一人の人物は多少傷があるが重症はどではなかった。


「ここだぁー!モルドレッドー!」


 僕は大声と手を振って、モルドレッドの声に応えた。


「良かった。生きていたんですね!」


 モルドレッドが辺りを見渡し、ある異変に気付いた。


「エクスカリバーは...?」


 恐ろしほど声が小さくなり、顔は青ざめている。


「...私を...私を守って死んだ。」


「そ、そうですか...」


「エクスカリバーが死んだだと!?私やランスロットよりも強かった円卓最強の騎士がか?!」


 黒髪のモルドレッドに背負われている人物が叫ぶ。


 モルドレッドに下ろしてくれと呟き、地面に立つ。


「失礼。アーサー2世。私はガヴェイン。円卓の騎士の一人だ。」


「あなたがガヴェイン...ランスロットと一騎打ちをした...」


 ガヴェインが頷く。


「それでさっきの話は本当ですか?」


 僕は話した。核ミサイルに呪いがかかり、魂を攻撃できたこと、エクスカリバーが死に、この金色の剣になった事を。


「マーリン様だ...」


「マーリン殿の仕業だな。」


 円卓の騎士に出るマーリンとは、アーサー王を導く魔術師の事だろうか。


「マーリンがどこにいるか分かりますか?」


 この怒りをどこにぶつければいいか分からなかった。だが、マーリンがエクスカリバーを殺したのなら、僕の手で、


 


 ぶっ殺す。




「あぁ。それを伝えるために急いで来たんだが...遅かった。」


 申し訳ないとさらに、ガヴェインが呟く。


「俺も抱えて走って来たんですが間に合いませんでした。」


 モルドレッドもすみませんと呟く。


 2人は何も悪くない。悔しいだろう。だから。


「大丈夫。それで、場所は?」




「「アメリカ。」」




 潰しに今から行くぞ。待っていな。





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