円卓の始まり。(おまけ話)

 アーサーとマーリンが初めて会った日———


『あっ、君!その剣はどこから持ってきたんだい?』


『この剣か?遠い湖にあったんだ。』


『それは聖剣と言ってね、王になるべく人が持てる最強の剣なんだ。人智を超えたね。』


『なんで、そうなるんだ?』


『気になるのかい?聖剣は代々、死んだ魂が引き継がれるんだ。その力の一部を所有者は使う事が出来るのさ。』


『もし死ななかったら?』


『そんな事はありえないけど、もしあったらその人の力は使えないだろうねえ。』


『ふーん。』


『興味ないのかい?この聖剣は死なないんだ!』


『それ、本当かよ。』


『呪いや、魂を直接攻撃されない限りはね。そんな人は世界で全然いないさ。』


『ふーん。』


『青年。王になるつもりはないかい?』



 ――これは、聖剣が持っていた、遠い昔の記憶。



 

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