少佐は銃弾で嘘をつく

敵国に長年潜伏しているシュミット少佐は軍最高のスナイパー。
少佐の給与計算をしていた軍経理課のフレンゼンは妙なことに気付き、軍令部のベッカー大尉に相談した。
軍令部で非公式の会議で、フレンゼンを現地へ派遣するが決まった。彼には、士官学校で座学や射撃が優秀だった過去があり、同期のフィルスマイヤー少佐が推薦したらしい。しぶしぶ任務を引き受けたフレンゼンに、シュミット少佐から借りていた恩賜の銃を返却してほしいとベッカー大尉に頼まれる。
シュミット少佐が身分を偽って営む雑貨屋を訪ねると、少佐が引き取った戦争孤児である四人の少女が働いていた。
調査の過程で少女たちに疑問を持ったフレンゼンが問い詰めると、観念した少女たちは、発作を起こした少佐を庭に埋め、四人で任務を果たしてきたと告白する。少佐は、少女た…続きを読む