概要
人と鬼が出会い、鬼は人になっていく
(カクヨム短編コン参加作品)時は大正、ひなびた農村。
普通の人の娘たき子と、鬼の娘さくら。偶然出会った二人は、互いに怖さを捨てて仲を深めていく、が……
普通の人の娘たき子と、鬼の娘さくら。偶然出会った二人は、互いに怖さを捨てて仲を深めていく、が……
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- ★★★ Excellent!!!鬼のくせに……、人のくせに……
鬼といえば、無差別に人間を襲う恐ろしいイメージ。おとぎ話では、たいてい退治されてしまう存在です。
反対に、人間はどうでしょう。他国を侵略したり紛争を巻き起こしたりして、この世では暴力が絶えません。仲間同士ですら憎み合う人間を、鬼と言わずしてなんと呼ぶのでしょうか。
この物語では、そんな鬼の娘・さくらと村人の娘・たき子が出会い心を通わせていきます。
しかし、当時の村では、開発のために都会から富豪がやってきて、内輪揉めが起こり一触即発の状態でした。
そうしてある日、事件は起こってしまいます——。
鬼と人との境界線を考えさせられながらも、ミステリアスなストーリーは魅力的。感情的になりすぎない淡…続きを読む - ★★★ Excellent!!!余韻の中にいる
最終話をよんだあとで、
「おおお、そうだったのか…」
と呟いてしまいましてね。
なんと言えばいいのか、その頃の日本の田舎ってきっとこうだったろうな、とか、ああ、わかる、日本人ってそういうとこある。酷いよね、とか?
途中まではそんな感じで読んでいて。
で、最終話で答え合わせ的なことがあるのですが、予想外だったのでポカーンとなりまして。(変な意味ではなく、単にああああ!っていう方です)
あとからじわじわと来るんです。
色んな感想や、こうだったのかな、ああだったのかな、この先どうなるのかな、って。
今、めちゃくちゃ余韻に浸りながら最終話をもう一度読みました。
上手く言葉に出来ないのですが、同…続きを読む