第20話 午前中を乗り越えたんだが
そこからは一瞬で、時間は4時間目の終わりに差し掛かっていた。
だが何事もなかったと言うわけではない。例えば2時間目が始まる時、俺と
他にはやはり2時間目と3時間目の間や3時間目と4時間目の間には色々な人からあの女は誰なんだと言われた。いつもは俺に対して全く興味を示さない奴らだったり普段ほとんど話さないやつからも色々と聞かれた。それだけならまだ良かったのだが他のクラスのやつも来たり、挙げ句の果てには高3のやつらも来たりした。そのことを誰に聞いたんですか?と尋ねてみるとみんな口を揃えてサワから聞いたと言う。噂によると大学受験間近でピリピリしている高3生を和ませるために俺のことを話してるらしい。俺が高3の女と仲良くしてるなんてどうでもいいだろと思ったがどうやら高3で
「君が噂の
などど出会って早々言ってきた。普通に気持ち悪いと言ってやりたかったがオタクの逆ギレはなにをしでかすかわからないのでグッと抑えた。どうやってこいつを対処しようか考えていると
こんな感じで色々なことはあったがなんとか4時間目まで乗り越えてきたのだ。そして次の時間は昼休憩である。うちの学校ではほとんどの生徒が昼休憩に昼飯を食べる。学校内に食堂がないから食べるのは大体は家で作ってきたお弁当だ。ちなみに俺はいつも朝ごはんを作るついでにお弁当も作っていて、いつもそれを食べている。だが今日は違う。今日は朝起きたら
そんなことを考えていると教室にチャイムが鳴り響いた。
「これで授業は終わりだ。お前ら、ちゃんと復習しとけよ〜」
そう言いながら教室の出口へと向かう先生を目で追っていると、出口付近に見覚えのある顔が立っていることに気がついた。
「
そこには手提げ袋をぶら下げている
——お願い——
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自殺しようとしている子を救ってあげたら懐かれたんだが 遠藤俊介 @Inbanuma
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