第7話 ここから今からでも逃げ出したいんだが
ああ、何も考えたくねぇ。ここからどういう風に誤魔化せばいいんだよ。
「
「
いやもう無理じゃねえか?考えるのもめんどくさい。こういう時にはとりあえず死んだふりをしておこう。
「...」
「おい
「
「...」
「おい、
「返事してください!」
「...」
「え、こいつマジで死んだんじゃね?」
「
「...」
「というかお前がきてからこいつはこうなったんだ。お前は誰だ?」
いや待て、ここで
「私は...簡単に言うと
終わった。誤解が確実に生まれる。考えられる限り1位2位を争うくらいの最悪の答え方だ。
「家に泊まってるって、それって彼女ってことか?」
「いえ、彼女ではないです」
「いやいや、彼女でもない限り自分の家に女なんて泊めないだろ。俺だって女泊めたことねぇよ。
「だから違うんですって。そもそも
どうして
「昨日知り合ったばかりなのに家に連れ込むって...お前結構大胆なやつなんだな」
もう終わりだ。俺は今日から知り合ったばかりの女を家に連れ込んで彼女にする男って思われるんだ。逆に清々しくなってきたな。いっそのことそういうキャラでやっていこうかな。
「とりあえず!私たちは彼女でもなんでもなくて、ただの友人です!ほら行きますよ
それにしても
「おい、ちょっと待てよ
「彼女もこう言っていることですし...今日はここでお暇させていただきます〜」
俺は逃げるように
最後まで
ああ、明日の学校がとても心配だ。
「お会計は1550円になります」
俺はポケットから財布を出そうとする。
ちなみに
すると
「私が払うって言いましたよね」
「俺の分の食材代まで払ってくれる必要ないのに」
「言ったじゃないですか。感謝の気持ちです。黙って受け取ってください」
「わかった。ありがとう」
「ありがとうはこっちのセリフです。昨日今日とずっとお世話になりっぱなしです。感謝しても仕切れません」
「別に、俺がやりたいと思ったからやっているだけだ。
嘘ではない。俺は本心でそう思っている。
「
腕時計を見ると針は4時を指していた。気づかないうちに結構長居していたようだ。まあ
「もう結構遅い時間になっちゃったな。夕飯の準備をしないとだから帰ろう」
俺はレジ打ちの店員から商品を受け取り、もう片方の手で
心なしか
——お願い——
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