第18話 やっぱり理解できないんだが
「どうしたんだよ
「
「まあ朝ご飯を食べながら見てるよ」
「最近家の近所でなにかニュース、無かったか?」
「ああそういえば、お前の行ってる塾で自殺した子がいた気がするな」
当時は近いとしか思わなかったが...何か
「そう、それのことだ。俺さ、その自殺した子と友達だったんだよ。土日とかでは一緒に勉強するくらいには仲が良くてさ...あいつが自殺する前日にも俺は会ってたのにさ...俺はあいつが苦しんでることにも気づけなくてさ...もしかしたら俺のせいで死にたいって思ったのかも知れないなとも思ってさ...俺って本当の友達って言えるのかなって...俺がもしあいつが苦しんでることに気づけていたらあいつは死ななくて済んだんじゃないかなって...」
「しかも今日の試合だってさ、正直勝てたよ。俺がシュート外しまくったせいで負けたんだ。俺は色んな人に迷惑しかかけてないなって思って...もう嫌なんだよ、俺のせいでみんなが辛い思いをするのは」
そうか、そういうことだったのか。
「ごめんな、
「
「でもこれだけは言わせてほしい。お前は責任を感じすぎだ」
「でも今日負けたのだって俺のせいだしさ...」
「あのな、誰も今日負けたことを恨んだりしてないぞ。そもそも俺たちの学校がベスト8まで行けたこと自体すごいじゃないか」
「でも...」
「お前は優しすぎるんだよ。そんなに自分のことを責めるな」
「でも俺がもしあいつの苦しみに気づけてたらと思うと...」
「確かにそのことはお前をずっと苦しめるかも知れない。でもその苦しみも俺が一緒に背負ってやるよ。お前が1人で苦しむ必要はないんだ。だから前を向こうぜ」
「
「辛いことがあったら全部俺に相談してくれ。俺はいつでもお前の味方だ。お前の痛みも苦しみも全部一緒に背負ってやる。だからほら、泣くのやめろよ、みっともないぞ」
「ありがとう、
「俺はお前の親友だからな」
そんなこんなで中学生活最後の夏休みが終わった。
そこからは一瞬だった。部活も引退して毎日勉強、勉強。
「お兄ちゃんに彼女ができたんですよ」
とか言われた時は勉強に身が入らなかった。
勉強ずくめの2学期も終わり冬休みも勉強ずくめ。今思えば中3の半分くらいは勉強しかしてなかったな。クリスマスに
そんな冬休みも大きなイベントなく終わり、3学期は受験へ向けてラストスパート。一部の生徒は学校を休むようになっていった。俺と
そしてそのまま受験当日。
高校に入ってから
高校生活も色々とあったが基本的にはずっと遊びっぱなしだ。俺は部活に行かない分勉強をしたので成績をキープできているが
そんなこんなで今に至るというわけだ。なので俺は
——お願い——
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