第14話 担任がうざいんだが
呆然としている暇ではない。
「サワと会うことだけには気をつけなきゃな」
俺の担任である
「いつも朝は大体職員室か地学準備室にいることが多いから大丈夫だろう」
ちなみに
「いやフラグを立てるのはやめておこう。ろくなことにならない」
俺はそんなことを思いながら学校へ走って行った。
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「いやなんでサワが正門にいるんだよ...」
俺が正門に着くと、そこには服装チェックをしている
「いやおかしいだろ。サワって生徒指導担当じゃないよな...なんで今日に限ってサワが服装チェックをしてるんだよ」
そんなことを考えている暇ではない。なんとかして
「とりあえず北門に向かおう。そこならサワと出会わずに校舎に入れるはずだ」
この学校には二つの門がある。それが正門と北門だ。ほとんどの生徒は正門から学校に入ることになる。最寄駅からだと正門から入るのが1番近いからだ。なので北門は結構穴場なのである。特に服装チェックの日とかだと人が少なくて早く校舎に入れることが多いのだ。
俺が北門へと向かおうとしたその時、目の前に背の高い男が現れた。
「檜垣君、どこへ行こうとしているんだい?」
なぜか俺の目の前に
「いや先生仕事してくださいよ」
「なんか俺の知っている生徒が列から抜け出してどこかへ行こうとしていたからな。心配で見にきてしまったんだよ」
「本当になんでもないですって」
「なんか檜垣君、顔色悪くないかい?やっぱ担任が悪いと顔色も悪くなるのかな?」
こういうところが
「というか先生って生徒指導担当じゃないですよね?なんで服装チェックなんてやっているんですか?」
「まあ少しやらかしてな。やりたくもない服装チェックをやらされているんだよ」
「じゃあ真面目に仕事してくださいよ」
「そんな野暮なこと言わずに少し付き合えよ。まあ俺はそんなことを君に話に来たのではない。さっき
よし、あとで
「彼女じゃないですって、ただの友人です」
「いやいや、
これパワハラで教育委員会に訴えたら勝てるよな?
「そういえばさっきお前の彼女にもあったぞ。まさか年上だったとはな。そいつと話をしたかったが急いでいたので話せなかったんだ。後で紹介しろよな」
そう言い
「おっといけないいけない。そろそろ仕事に戻らないとな。じゃあ彼女にもよろしくなー」
そう言い、
——お願い——
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