第18話 お仕置き

 地上に戻った俺は今回の戦利品を探索者ギルドで精算した。

 

 合計、3458万3750円になった。

 

 200万だけ現金で貰って、その他の金額はそのままギルドの銀行口座に入れておく。ちなみに宝箱は10万で売れた。


 まぁ、殆ど敵を倒していないし、ほとんど最後の守護獣だけではこんな物だろう。


 更衣室の角の方で収納指輪に刀を収納して更衣室を出る。


 探索者ギルドを出ると、何やら付けてきている輩がいる様だ。


 人通りの少ない満ちに誘導する。


 案の定、人気が無くなったら絡んできた。


「おい、兄ちゃんよ。俺達貧乏人に金を恵んでくれよ。今、持ってる分で良いからさ」


「そうだぜ。俺達金欠で困ってるんだ。善行してくれよ」


 ちょうど人気の無い行き止まりで現れて絡んできたので、これで相手から手を出してくれれば正当防衛が成立する。


 行き止まりじゃ無いと、何故逃げなかったんだと言う事で正当防衛が認められないからな。


「俺が何であんたらにお金をやって善行積まなきゃならないんだ? 今日は気分が良いかな今なら見逃してやるからよそ行けよ」


 そう俺が言うと、男達は頭にきて行き成り殴りかかってきた。


 俺は殴ってきた男の拳を腕で受けると。これで正当防衛は完璧と思い、反撃に出る。


 まず、殴ってきた男の腕を取り腕を動けない様に決めて腕を折った。


 その後に蹴り飛ばそうとしてきた男の足を逆に蹴ったら足が折れて。折れた骨が突き出ていた。


 最後の3人目も殴りかかろうとしていたので避けて殴ったら壁まで吹っ飛んで行った。


 ありゃ肋骨が折れてるか良くてヒビが入ってるだろう。


 形勢が悪くなり逃げようとした腕を折った男の足を蹴って足を折る。


 肋骨君は気を失ってるけど、念の為に足を折る。その衝撃で気が付いたようだ。


 ここまでで1分もかかっていない。


 逃げる事が出来なくなった所でOHANASHIだ。


「よう、何で俺を狙ったんだ?」


「痛い! 痛いよう! 医者を呼んでくれ!」


 怪我してる所を踏んでもう一度訪ねる。


「何で俺の事を狙ったんだ?」


「うぎゃあああ! あんたがカウンターで大金を手にしたのを見たからだ! これで良いだろう、救急車呼んでくれ!」


「まだだ。それは本当か?」


「本当だ。嘘は言っていない! 遊ぶ金が欲しかったんだ」


「金を現金で手に入れる奴には手を出すなって教わらなかったのか? 探索者の常識だぞ」


「探索者になって未だ1ヶ月だ。そんな事教えてくれる知り合いなんていねーよ!」


「それで探索者を続けていけなくなるか、高いポーションで治して貰って治療費を稼ぐ為に死んでは蘇って探索するかのどっちかになった訳だ」


「そうなのか?」


「当たり前だろ。自分の怪我見ろよ。足の骨が折れて肉つき破ってんぞ。それに俺を標的にした報復がまだ終わってないしな」


「すみません! すみません! 誰にも言わないからもう勘弁して下さい!」


「あ! 何を被害者ぶってるんだ? 襲ってきたのはそっちだろう?」


「その通りです。でもこれ以上は本当に勘弁して下さい! お願いします」


「それじゃ、免許証か探索者カードを全て表示して3人とも見せろよ。隠してたら怪我増えるからな」


「これです。どうぞ見て下さい」


 そう行って見せたのは3人共に免許証と探索者カードの両方だった。免許証は顔写真付きだから分かりやすい。


 スマホに3人分の免許証と探索者カードを撮ると免許証と探索者カードを返して言っておく。


「今回の事は正当防衛だからな。お前達が違うと言えばこっちも考えなくちゃいけんくなるぞ。3人共に身元は分かったしな」


 そう言うと、3人は身震いして言った。


「正当防衛です。いえ、ふざけて自分達で訓練して出来た怪我です! そうなので勘弁して下さい!」


「自分達のスマホで救急車に連絡しろよ。そこまでの面倒は見る謂われは無いしな」


「「「はい!」」」


 そうしてその場を去って本来の目的地の中古車センターに来た。


「いらっしゃいませ」


「軽のワゴンタイプでエアコンとカーナビにフォグランプ付いてるのはある? カーナビの地図は最新版ので。それらが無ければオプションで付けて貰うのでも良いけれど安くしてね?」


「ご予算はいかほどでしょうか?」


「安ければ安い程良いけれど、新古車が良いな」


「少々お待ち下さい」


 そう言って中古車センターの転院は事務所に入っていった。


 その間に俺は新古車の中古車を見て回っていた。


「お待たせ致しました。担当変わらせて頂きまして、私、渡辺と申します」


 そう言いながら名刺を差し出してきたので受け取る。


「新古車の軽のワゴンをお求めという事でしたがよろしいでしょうか?」


「はい」


「そうすると、新古車はこちらのエリアになりますので気に入ったのがあればお伝え下さい。お勧めはこの車とこちらとあちらの車になります」


 そう言って、新古車の販売エリアに連れて行かされて新古車を見回る事になった。


 お勧めされた車を見ると、先程言った条件が全て揃っていた。


 まぁ、カーナビの地図は分からないが。年式も今年の年式だったので後は好みの問題だ。


 荷物を出来るだけ積みたいので、容量の大きなタイプの軽ワゴンで探してお勧めの中から1台を選んだ。


 値段は130万円だった。


 車庫証明書を持っていたので、納期まで3日~7日ほどになると言う。


 ついでに自動車保険は何社か無いのかと聞くと、提携している保険会社が複数有るとの事でその中でネットで好評な保険会社があったのでそこの担当者に取り次ぎを頼んだ。

 

 丁度、30分後に店に来るというので待たせて貰った。


 保険会社の人が来たので一服してから説明をボイスレコーダーで録音しながら聞き、良さそうなので購入した車の保険として入った。



―――――――――――――――――――――――――――――


 テンプレのやられ役の絡みです。

 後は車の購入ですが、軽でバンってオプションが少ないんですね。

 て事で軽ワゴンにしました。


 保険に入る時はボイスレコーダーは必須ですよね?

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